11月10日の誕生花 フヨウ
フヨウは一日花として知られ、夏から秋にかけてピンクや白の大輪の花を咲かせる落葉低木です。特徴的なのはその花色の変化で、一日の間に色が変わることから、種小名には「変化しやすい」という意味が含まれています。この変化ぶりから中国では「朝白暮紅」(朝は白く、夕方には紅となる)とも称されています。別名としては「木芙蓉」や「天女花」などとも呼ばれます。
花言葉
フヨウの花言葉は、「移り気」です。これは花色が変わる特徴から来ています。その変わりやすさが「移り気」の象徴となっています。また、一日花であることから、「短い時間の恋」という意味もあります。これらの花言葉は、その時々で変わるフヨウの花色や咲いては散る短い命を象徴しています。
メッセージ
フヨウを贈るときのメッセージは、"君と過ごす一日は変わりゆく色彩のように美しい"というものが考えられます。これはフヨウの一日花であり、花色が変化する特性を取り入れたもので、その日の変わりゆく風景を楽しむような、一緒に過ごす時間を楽しむというメッセージを伝えることができます。
名称
フヨウ(芙蓉)は、その名が「蓮」を意味する「芙蓉」から取られています。これは花の形状が蓮の花に似ていることから来ています。また、「木芙蓉」の名前は、木本の植物であることと、花が「芙蓉」(蓮)に似ていることから名付けられました。また、別名の「天女花」はその美しい花から天女が舞い降りそうな美しさを表しています。
その他
フヨウは、古くから観賞用に栽培されているハイビスカス(Hibiscus)の仲間で、ムクゲ(Hibiscus syriacus)と近縁です。その美しい花は庭木として人気があり、室町時代にはすでに観賞されていました。また、幹は高さ1.5-3mに成長し、寒地では冬に地上部は枯れ、春に新たな芽を生やします。