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~今日は何の日?~

2月9日 とらふぐ亭の日

 2月9日はとらふぐ亭の日。ふぐ料理をより身近なものにして、ふぐ文化を発展させるために、「泳ぎとらふぐ料理専門店 とらふぐ亭」を運営している株式会社東京一番フーズが制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、(2)(9)」の語呂合わせから2月9日とした。

フグの豆知識

 フグの種類はおよそ330種類。厚生労働省は、そのうちの21種類が食用可としている。日本では縄文時代の貝塚からフグの骨が見つかっており、2000年前から食べられていることが分かっている。

 フグを漢字で書くと「河豚」と書くが、これは中国で食べられているメフグが川に生息し、豚のような鳴き声を発することから河豚と書かれるようになった。

フグの鳴き声

 

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 ふぐは、そのユニークな姿と強烈な毒性で知られる一方で、その上質な白身は「白身魚の王様」と称され、世界中のグルメに愛されています。ふぐは、世界に約430種類存在し、その多種多様な形態と生態は、我々の想像をはるかに超えています。

 ふぐは温帯から熱帯にかけての海域に広く分布していますが、その中には淡水域に生息するものや深海に生息するものもいます。これらのふぐは、形状や大きさ、色彩に至るまで、そのバラエティは驚くべきものがあります。一部の種類は、四角い箱形をしたものや、棘を持つもの、マンボウのように平たく大きなものと、それぞれが個性的な姿をしています。

 日本では、ふぐの中でもとりわけ美味とされるトラフグは、特に珍重されています。トラフグは天然ものが非常に少なく、主に遠州灘や日本海西部、瀬戸内海、東シナ海等の海域で漁獲されています。しかし、近年では養殖による生産が増え、一般の料理店や量販店でも販売されるようになり、より多くの人々がその美味しさを味わうことができるようになりました。

 ふぐと人間の関わりは古く、約3000から4000年前の縄文時代から日本人がフグを食べ始めたと考えられています。そして現在でも、フグは我々日本人とは切っても切れない関係を持っています。フグは「福」とも繋がり、その名の由来は「ふくれた様子が豚のよう、ふくべ(ひょうたん)に似ている」などと多種多様です。

 さらに、ふぐはその特異な姿から「鳴く魚」としても知られています。釣り上げられたりつかんだりすると、ふぐはグーグーと鳴き、これは上下の板歯を擦って威嚇をしているのです。ふぐのこのようなユニークな生態は、私たちにとって常に新鮮な驚きと興味を与えてくれます。

 ふぐは、その見た目のユニークさ、猛毒を持つ一方での美味しさ、そしてその多種多様な生態から、私たちの生活に深く根ざした存在となっています。そしてそれは、日本の食文化の一部として、また海の生態系の一部として、我々の日常生活において貴重な存在となっています。