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12月1日の誕生花 ニオイスミレ

12月1日の誕生花 ニオイスミレ
ウィキペディアより

 ニオイスミレ(学名:Viola odorata)はスミレ科スミレ属の多年草で、特にその芳香で知られています。原産地は西アジアからヨーロッパ、北アフリカに広がり、その美しい姿と香りから古くから愛されてきました。花色は主に紫色ですが、白やピンクなどの品種も存在し、その全てが強い香りを持っています。比較的小さな花を咲かせる一方で、その香りは遠くまで広がり、春の訪れを知らせる存在として親しまれてきました。

花言葉

 ニオイスミレの花言葉は「控えめな愛」です。これはその小さな花が、見えない場所でひっそりと香りを放つ姿から来ていると言われています。控えめながらも、決して消えることのない強い香りが、見えないところで淡く続く愛情を象徴しています。

メッセージ

 ニオイスミレを贈るときのメッセージは「静かなる愛情を込めて」です。その小さな存在感と、しかし決して消えることのない強い香りが象徴するように、人目を引くことなく、しかし常にそっと支え続ける愛情を表現するために贈られます。

名称

 和名の「ニオイスミレ」はその香りから名付けられました。ニオイスミレの「ニオイ」は「香り」を、「スミレ」はその花の形状を指しています。その花が持つ強い香りを表す名前となっています。

文化

 ニオイスミレは古代ギリシャでは鎮静作用があるとされ、怒りを鎮めたり就寝時に使用されていました。また、その香りはヨーロッパで化粧品や飲み物、お菓子などにも使用されてきました。特にフランスでは、ヴァイオレット・リキュールの香りを出すためにニオイスミレが用いられていました。また、この花は聖母マリアの控えめさと誠実さを象徴する花であり、ヨーロッパでは葬儀の際に墓石に撒く習慣があったとも言われています。

その他

 ニオイスミレは様々な文化や風習の中で重要な位置を占めてきましたが、一方で、その種子や根茎には神経毒のビオリン等が含まれ、嘔吐や神経マヒを引き起こすこともあるとされています。また、その強い香りは、花を香料の原料にするなど、様々な用途で活用されています。花の美しさだけでなく、その香りや特性から様々な面で利用され、人々に愛されてきた花です。

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