4月20日 泉州阪南さわらの日
4月20日は泉州阪南さわらの日。出世魚でもある「さわら」の魅力をより多くの人に知ってもらい、阪南市の認知度向上を図るための日。
大阪府阪南市の一般社団法人 阪南市観光協会が制定し、日本記念日協会が認定した。
日付は、4月1日の解禁日から少し経って漁獲量が多くなる頃である、4月20日とした。
大阪湾に面する泉州地区の阪南市では、様々な海産物が豊富に水揚げされています。特に「鰆(さわら)」は、この地域で最も獲れる魚として知られており、「春告魚(はるつげうお)」とも称されるほど、春の訪れを知らせる代表的な魚です。
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鰆(さわら)、またはサワラは、サバ科に属する回遊魚で、日本全国の沿岸部で広く見られます。特に春と冬に旬を迎えるため、年に二度美味しく楽しむことができる魚として知られています。鰆は成長に伴い「サゴシ」「ナギ」「サワラ」と呼称が変わります。成長段階によってサイズや呼び名が異なり、40cm以上になると通常「サワラ」と呼ばれるようになります。
鰆の肉質は柔らかく、淡白で上品な味わいが特徴です。特に脂ののりが良く、焼き物や照り焼き、刺身、寿司ネタとしても高く評価されています。鰆の脂には健康に良いDHAとEPAが豊富に含まれており、心血管疾患のリスクを減らす効果が期待できるため、健康的な食材としても注目されています。
また、鰆は瀬戸内海などで産卵のために集まることが知られており、特に春には新鮮な鰆が市場に多く出回ります。関西地方ではこの時期の鰆を特に「春鰆」と呼び、美食の一つとして楽しまれています。一方で関東地方では冬に脂がのった「寒鰆」として親しまれ、その濃厚な味わいが好まれています。
鰆は美味しく健康的な海の幸であり、日本各地で様々な料理に使用されています。その独特の食感と味わい、豊富な栄養価で、多くの食通から愛され続けている魚です。