12月21日の誕生花 コルチカム
イヌサフラン（学名：Colchicum autumnale）は、その名前に反して実際にはユリ科ではなく、イヌサフラン科に分類される植物です。ヨーロッパ中南部から北アフリカ原産で、その美しいピンク色の花は秋に咲きます。この花は特にその強靭さで知られ、土や水なしでも咲くことが可能です。また、翌春には明るい緑色の葉を伸ばします。さらに、コルチカムとも呼ばれ、その名はこの植物が含む有毒成分、コルヒチンに由来します。
花言葉
イヌサフランの花言葉は「再生」です。これは、この花が、土や水がない状況でも生命力を保ち、美しい花を咲かせることから来ています。強靭な生命力と再生能力を持つこの花は、難しい状況を乗り越えて生きていく力を象徴しています。
メッセージ
イヌサフランを贈るときのメッセージは「あなたの再生を願っています」です。困難な状況を乗り越え、新たな人生を始める人へのエールとして、また、何か新しいことを始める人への励ましとして送ることができます。
名称
イヌサフランの名前は、この植物がサフランに似た外見を持つことから名付けられました。しかし、サフランとは全く別の植物であり、その見た目とは異なり、食用には適していません。また、「イヌ」の部分は、日本でしばしば食用や薬用でない植物に付けられる接頭語で、食用のサフランと区別する意味が含まれています。
その他
イヌサフランは、球根や種に含まれる有毒成分コルヒチンを持つため、注意が必要です。コルヒチンは種無しスイカなどの品種改良に利用される一方で、人体に対しては有毒であるため、絶対に食べてはならないとされています。しかし、その美しい花は秋の風景を彩り、その強い生命力と再生力は人々に感動を与えます。
