9月15日 老人の日
9月15日は老人の日。国民の間に広く老人の福祉についての関心と理解を深めるとともに、老人に対し自らの生活の向上に努める意欲を促すための日として、老人福祉法によって定められた記念日。
老人福祉法
第一条 この法律は、老人の福祉に関する原理を明らかにするとともに、老人に対し、その心身の健康の保持及び生活の安定のために必要な措置を講じ、もつて老人の福祉を図ることを目的とする。
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老人福祉法は、1963年7月11日に日本で公布された法律で、老人の福祉に関する原理を明確にし、高齢者の心身の健康保持と生活の安定を目指すために必要な措置を講じることを目的としています。この法律は、高齢者が社会の発展に貢献してきた個人として、尊重され、保護されるべき存在であると位置づけています。
法律の基本的理念として、老人は豊富な知識と経験を持つ者として敬愛されるべきであり、健全で安らかな生活が保障されるべきであると定められています。また、高齢者自身には、老齢に伴う心身の変化を自覚し、健康の保持や社会的活動への参加に努めることが求められています。これにより、自己実現と社会参加の両方が促進されることが期待されています。
1972年には老人福祉法が一部改正され、70歳以上の高齢者の医療費に対する公費負担が導入されました。この制度は、高齢者の医療アクセスを向上させるためのもので、所謂「老人医療費無料化」として知られています。しかし、この制度は1982年に公布された「老人保健法」によって廃止され、新たな医療支援体制が構築されました。