9月27日 黄ぶなの日
9月27日は黄ぶなの日。「黄ぶな」を通してより多くの人に宇都宮の文化や風習、民話や文化財などに関心を持ってもらうとともに、商店や街の活性化にも役立ててもらおうと、栃木県宇都宮市の黄ぶな推進協議会が制定し、日本記念日協会が認定した。
日付は、「
黄ぶなとは
宇都宮市に江戸時代から伝わる郷土玩具。ふっくらとして可愛らしい胴体が黄色い鮒の形の張り子人形で、赤い顔には厄除けや疫病退散の意味があり正月に玄関や神棚に祀られる。
宇都宮市には、昔天然痘が流行した際に黄色いフナ(きぶな)が病気を治癒したという伝説があります。フナを釣るのが難しかったため、縁起物として正月に飾る張り子のきぶなが生まれました。昔は多くの人が制作していましたが、現在は浅川家と小川昌信が技術を継承しています。毎年1月11日に初市で販売され、宇都宮市内の物産店でも取り扱われています。きぶなは張り子や土鈴のほか、ストラップやキーホルダーなどの派生品もあります。また、黄鮒を模した最中やご当地キティ、日本酒の銘柄としても使用されています。
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「黄ぶな」とは、宇都宮市の郷土玩具であり、天然痘が流行していた江戸時代に起源を持つ伝統的な張り子の一種です。この伝説によれば、田川で釣り上げられた黄色い鮒(ふな)を食べた人々が病から回復したことから、黄ぶなは病気治癒や健康のお守りとして重宝されるようになりました。
黄ぶなはその形状が特徴的で、色鮮やかな張り子として、頭部は赤色、ひれは黒色、胴体が黄色、尻尾が緑色と、各部分に異なる色が使用されています。これは魚の実際の姿を模しており、目を引くデザインとなっています。また、長さは約30センチメートルとされ、細い竹竿に吊り下げることができるサイズです。
昔は黄ぶなの製作が宇都宮市南新町で農家の副業として盛んに行われていましたが、技術継承者が少なくなり、現在ではごく少数の職人のみがこの伝統を守っています。特に浅川家では、代々黄ぶなの製作技術が受け継がれてきましたが、今は「ふくべ洞」の小川昌信氏がその技術を引き継いでおり、従来の張り子に新しい工夫を加えた商品展開を行っています。