カレンダーをめくってみれば
~今日は何の日?~

毎月3日,4日,5日 みたらしだんごの日

 毎月3日,4日,5日はみたらしだんごの日。みたらしだんごを手軽なおやつとしてもっと食べてもらうことを目的として、山崎製パン株式会社が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、(3)」たら「(4)」だん「(5)」の語呂合わせから毎月の3日、4日、5日とした。

みたらし団子の豆知識

 みたらし団子の名前の由来は、京都市の下鴨神社が行う御手洗祭(みたらしまつり)だと言われており、この祭りの際に神前に供えた団子が起源となった。また、団子の形は境内にある御手洗池に湧いたの水の泡を模しているとされる。

 現代のみたらし団子には、甘い醤油だれがかかっているものと醤油のみで焼き上げたものの2種類がある。

◆◆◆

 みたらし団子は、日本の伝統的な和菓子で、その起源は古く、京都市左京区下鴨の下鴨神社が行う「御手洗祭」「葵祭」にまで遡るとされています。この祭りでは、神前に供えるために氏子の家庭で団子が作られ、その後、境内の店で売られるようになり、名物として広まりました。一般的に、竹の先を割って串に差し、団子を焼き上げて、甘辛い砂糖醤油の葛餡をかけたものを指します。

 もともとは1つの串に5個の団子を差すスタイルが主流でしたが、これには2つの説があります。一つ目の説は、後醍醐天皇が行幸の際に御手洗池で水を掬おうとしたとき、大きな泡が1つ出てきて、続いて4つの泡が出てきたという逸話に由来します。この泡を模して、串の先に1つ、それに続いて4つの団子を差し、その水泡が湧いた様を表現していたと言われています。

 一方、関東では四文銭が出来たことにより、団子の数が4個になったとする説もあります。そして、この団子に独特の味つけを施したのが、菓子店・亀屋粟義の主人だと伝えられています。当初は生醤油のみをつけて焼かれていましたが、戦後、黒砂糖を加えて葛粉でとろみをつけた餡をからめるという工夫がなされ、その商品化が人気を博しました。

 私自身も、みたらし団子の甘辛い味ともちもちとした食感は格別で、一度食べると忘れられない味わいです。特に焼き立てのみたらし団子は、外側がほんのりと焦がれて香ばしく、内側はもちもちとした食感が楽しめます。そしてその上に絡められた醤油ベースの甘辛いたれが絶妙なバランスを生み出し、一串では物足りないほどです。そのため、祭りの屋台や和菓子店でみたらし団子を見かけると、つい手が伸びてしまいます。それほどまでにみたらし団子は私達日本人の心を捉え、そしてその味は私達の記憶に深く刻まれているのだと思います。

みたらし団子