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~今日は何の日?~

6月18日 海外移住の日

 6月18日は海外移住の日。1908年6月18日に本格的な海外移住団がブラジルのサントス港に到着したことから、国際協力事業団(JICA)が制定した。

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 海外移住は、単に地理的な場所を変える行為を超えた、人生の大きな転機となり得ます。異文化の中で生活することは、未知の世界への扉を開くようなものです。新しい言語、習慣、価値観に触れることで、自己のアイデンティティを再発見し、人生に新たな意味を見出すことができます。

 海外移住を決意するには、相当の勇気と覚悟が必要です。未知なる土地での生活は想像以上に困難が伴うかもしれませんが、それを乗り越えた時、人は大きく成長することができます。生活の基盤を築くためには、言語の習得から始め、現地の法律や文化について学び、地域社会に溶け込む努力が求められます。しかし、そこには計り知れない価値があるのです。新しい友人との出会い、異文化への理解、そして異国の地で自立して生きることの喜び。

 また、海外移住は、自らのルーツや母国の文化を改めて見つめ直す機会を与えてくれます。遠く離れた地で生活する中で、初めて気付く自国の美しさや、かけがえのない文化の価値。そうした発見は、自分自身だけでなく、異文化交流の架け橋としての役割を果たすことにも繋がります。

 海外移住は決して容易な道のりではありませんが、その経験は人生においてかけがえのない財産となります。新しい生活を始める勇気を持ち、広い視野で世界を見つめ、多様性を受け入れる心を育てることで、真のグローバルな視点を持った人間へと成長することができるでしょう。

海外在留邦人数

 平成27年(2015年)10月1日の集計で、海外に3ヶ月以上在留している在留邦人の総数は131万7078人で、前年より(2.1%)の増加となり、統計を開始した昭和43年以降過去最多となった。

在留邦人数推移
引用元:海外在留邦人数調査統計(平成28年要約版)