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4月12日 タイルの日

タイルの日

 4月12日はタイルの日。マンションやショッピングセンター、住宅などの外壁、風呂場などさまざまな場所に使われている「タイル」。1922年にそれまで「化粧煉瓦」「貼付煉瓦」「敷瓦」などと呼ばれていた名称を「タイル」に統一してから2022年で100周年となることから、この機会に「タイル」の魅力をより多くの人に発信し、身近に感じてもらおうと、全国タイル工業組合が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、1992年4月12日に東京・上野で全国タイル業者大会が開催され「タイル」の名称を使用することを宣言したことから、4月12日とした。

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 タイルは、その語源がラテン語のテグラ(tegula)に由来し、本来は陶製の屋根板を指す言葉でした。タイルは、美観と実用性を兼ね備えた素材として、長い歴史を通じて発展してきました。現在、特に陶磁器質タイルは、建築仕上げ材として優れた性能を持つことから、広く利用されています。

 まず、タイルは耐久性に非常に優れており、自然環境による劣化や変色、変質がほぼありません。化学的安定性も高く、酸やアルカリなどの薬品に対して変質しにくい特性を持ちます。これに加え、物理的安定性もあり、耐熱性、耐火性、防水性に優れているため、多様な環境下での使用が可能です。耐摩耗性と清掃性の高さも、タイルがメンテナンスが容易な素材である理由の一つです。

 デザインの面では、タイルは様々な風合いや色彩、形状、材質感を表現できるため、建築物や室内の意匠に幅広く対応できます。この豊かな意匠性は、毎年数十億平米ものタイルが世界中で生産され、使用されている背景にもつながります。また、タイルは環境ホルモンを発生させることがなく、お部屋の湿度調整やセルフクリーニングなど、機能性を兼ね備えたタイルも開発されています。

 また、外壁としてタイルを選ぶメリットは、その高級感とデザイン性の高さにあります。タイルは見た目に華やかさがあり、落ち着いた雰囲気をもたらすため、他の素材と比べて建物に重厚感を与えやすいです。デザインの多様性は、住まい手の好みや家づくりのコンセプトに応じた選択を可能にし、個性豊かな外観を実現します。また、タイルはその耐久性とメンテナンスの容易さから、長期的なコストパフォーマンスにも優れています。傷や汚れが目立ちにくく、美観を長く保つことができるため、美しさと機能性を長期にわたって享受することができるのです。