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~今日は何の日?~

5月17日 多様な性にYESの日

 5月17日は多様な性にYESの日。1990年5月17日にWHOが同性愛を精神疾患のリストから除外したことに由来する国際反ホモフォビア・デー(International Day Against Homophobia = IDAHO)。2007年からこの日に当事者がメッセージを発表するなどして性の多様性を訴え、行動してきたIdaho-netが制定し、日本記念日協会が認定した。

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 「多様な性にYES」とは、性別、性的指向、性自認に関わらず、すべての人が互いを尊重し、認め合う姿勢を示すことです。この言葉は、ただ単に肯定するだけではなく、多様性を認め、それぞれの個性や価値を尊重する深い意味を持っています。私たちの社会は多様な人々で構成されており、その一人ひとりが持つ多彩な性のアイデンティティは、社会の豊かさを形成する重要な要素です。

 互いの違いを認識し、それを尊重することから始まります。性に関する理解は、単一の視点では捉えきれないほど広範で複雑です。そのため、開かれた対話と教育を通じて、性の多様性に対する理解を深め、偏見や差別をなくしていくことが求められます。このプロセスは、社会全体がより公正で、誰もが生きやすい環境を実現するための第一歩となります。

 また、個人の自由と権利を尊重することにもつながります。性的指向や性自認に基づく差別や排除は、人々が本来持つべき尊厳や幸福を奪います。一方で、多様性を受け入れることで、個々人が自分自身であることの価値を認識し、自由に表現する勇気を持つことができるようになります。このような環境があれば、人々は互いに支え合い、共に成長していくことができるでしょう。

 それは単に寛容な姿勢を示すこと以上の意味を持ちます。差別や偏見を超えて、多様性を社会の根幹に据え、誰もが平等に尊重される社会を目指す決意の表れです。この言葉は、性の多様性を認め、それを祝福することで、より理解しあえる共生社会の構築を目指す強いメッセージとなるのです。