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7月4日 滝修行の日

滝修行の日

 7月4日は滝修行の日。禊(みそぎ)や武道の修行だけでなく、自身を変えたい、体験したいなどの思いで滝修行を行う人が増えていることから、記念日を通じてさらに滝修行の歴史や文化を広く知ってもらおうと、各地で滝修行を行っている富山県高岡市在住の都市交通政策技術者の善光孝氏が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、7を滝から流れ落ちる水の姿に、1を手を合わせて滝に打たれる人の横からの姿に見た立てて、7月4日とした。

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 滝行は、自然の力を身近に感じながら精神と体を鍛える日本の伝統的な修行法の一つです。この厳しい修行は、主に密教、修験道、神道で行われ、滝壺に立ち、滝の水を全身に浴び続けることで心身を清め、精神統一を図ります。この行為は、ただの耐久試験ではなく、自然との一体感を得ること、内面の浄化、そして人生や日常生活において直面する様々な困難に立ち向かう精神力を養うことを目的としています。

 滝行の歴史は古く、奈良時代に役小角によって広められたとされる修験道にその起源を見ることができます。その後、時代を経てさまざまな形で受け継がれ、現代でも精神修行、心身の鍛錬、または特定の目的を持って行う人々がいます。滝行を行うことで、冷たい水の衝撃に耐えながらも、心を無にし、雑念を払い、自我と向き合う絶好の機会となります。

 滝行の進め方は、準備運動や心の準備を含めて慎重に行われます。白装束に身を包み、滝に対して敬意を表してから滝壺に入り、滝の水を浴び続けます。この間、経や真言、祝詞などを唱え続けることで、精神を集中させ、自己の内面と向き合います。滝行後は、身体を温めて休息を取り、行った感想や体験を内省する時間も大切にされます。

 滝行によって得られる効果は多岐にわたります。精神的な充実感、心の平穏、身体的な活力の向上など、参加者によって様々な体験報告があります。また、日常生活でのストレス解消や、人生の節目における心の準備としても利用されています。滝行は、現代社会においてもその価値を見いだされ、多くの人に受け継がれている貴重な文化遺産の一つです。