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3月10日 砂糖の日

砂糖の日
ウィキペディアより

 3月10日は砂糖の日。語呂合わせから自然とできた記念日。

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 砂糖は、私たちの日常生活に欠かせない甘味料です。その歴史は古く、古代インドに起源を持つとされています。砂糖は主にサトウキビやテンサイから抽出され、結晶化することで私たちが一般的に使用する形態になります。砂糖の種類は多岐にわたり、精製度合いによってグラニュー糖、上白糖、粉糖などがあり、料理や菓子作りに幅広く用いられています。

 砂糖はただ甘味を加えるだけでなく、食品の保存性を高める役割も持っています。ジャムやピクルスなどの保存食品に砂糖が多く使われるのは、その防腐効果によるものです。また、発酵を助けるためにパン作りにも使用されます。砂糖が発酵の過程で酵母によって分解されることで、パンはふくらみ、豊かな香りを放つようになります。

 しかし、砂糖の過剰摂取は健康上のリスクをもたらすとも言われています。砂糖の多用は肥満や虫歯、糖尿病などの原因になることが知られています。そのため、健康を意識する多くの人々は、砂糖の摂取量に注意を払い、代替甘味料や自然由来の甘味料を選ぶようになっています。

 砂糖は私たちの生活に甘い潤いをもたらし、多くの料理や飲料、菓子の必要不可欠な成分です。それと同時に、その摂取にはバランスと配慮が求められるものです。私たちは砂糖の持つ多面性を理解し、その甘美な力を賢明に利用することで、より豊かで健康的な生活を送ることができるでしょう。

 砂糖を作る過程は、原料となるサトウキビやテンサイによって多少異なりますが、基本的な手順は共通しています。サトウキビの場合、まず農場で収穫されたキビは粉砕され、その汁を抽出します。この汁には糖分が豊富に含まれており、ここから砂糖が作られます。

 抽出された汁は、不純物を取り除くために清澄化されます。これは石灰などの化学薬品を使用して行われ、不純物が沈殿しやすくなります。沈殿した不純物は取り除かれ、残った液体はさらに濃縮されます。濃縮は通常、加熱によって行われ、水分が蒸発し糖分が濃縮されます。

 濃縮された液体は結晶化の段階に入ります。この過程で、糖液はさらに加熱され、結晶化を促進するために撹拌されます。結晶化が進むと、砂糖の結晶とそれを取り巻くモラセス(糖蜜)に分かれます。この結晶は遠心分離機でモラセスから分離され、さらに乾燥させられます。

 乾燥後の砂糖結晶は、精製のために洗浄されることがあります。これにより、より純度の高い白砂糖が得られます。精製された砂糖は最終的にスクリーニングされ、異なる粒度に分類されます。この過程で、私たちが普段使用するグラニュー糖や粉糖などの異なる種類の砂糖が作られるのです。