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~今日は何の日?~

8月18日 産業用ワイパーの日

 8月18日は産業用ワイパーの日。モノづくりには必要不可欠な産業用ワイパーの存在を多くの人に知ってもらために、キムワイプで有名な日本製紙クレシア株式会社が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、ワイパー(818)」の語呂合わせから、8月18日とした。

キムワイプについて

産業用ワイパーの日
引用元:日本製紙クレシア

 キムワイプは毛羽立ちや紙粉が少なく、拭き取り後も繊維が目立たない紙ワイパー。独自のクレープ加工により、優れた拭き取り性を実現している。毛羽が出ないティッシュのようなもの。キムワイプは研究室・実験室・工場・病院において定番製品として愛用されており、産業用ワイパーとして世の中に定着している。

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 キムワイプは、精密機器や光学レンズ、実験器具などを拭く際に使用される専用の紙ワイパーで、非常に高い品質が求められる産業界や研究分野で広く利用されています。これは、毛羽立ちが少なく、使用後に繊維の残りが極めて少ないという特性を持っているため、クリーンな環境が必須とされる場所での使用に適しています。

 その製造は、アメリカの大手製紙企業であるキンバリー・クラーク社が行い、日本では日本製紙クレシアが同社との技術提携のもとで生産を担当しています。キムワイプの素材は、特殊なクレープ加工が施された紙で、これが優れた吸収性と拭き取り能力を実現しています。

 開発の背景には、1942年のアメリカでのエピソードがあります。第二次世界大戦中、光学レンズの研磨用布が不足していた時期に、理美容用の紙がその代用として使われたことからヒントを得てキムワイプが誕生しました。この紙が光学機器の研磨に適していることが認められ、製品化されたのです。

 日本国内での販売は1969年から始まり、以降、研究室や工場、病院など、さまざまな場所で必需品として利用されています。特に、精密な機器やデリケートな材料の扱いにおいて、その性能が高く評価されており、多くのプロフェッショナルから信頼されていることがキムワイプの大きな魅力です。

 これらの特性により、キムワイプは単なる清掃用品を超え、高度な技術を要する現代の科学技術産業において、なくてはならない存在となっています。安心して使用できる製品として、これからも多くの場面で活躍していくことでしょう。