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~今日は何の日?~

8月23日 油の日

 8月23日は油の日。日常生活に必要で大切な様々な油について考えるキッカケの日になることを願い、京都府大山崎町にある離宮八幡宮と、東京に本社を置き様々な油脂事業を展開するカネダ株式会社が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、貞観元年(859年)8月23日に清和天皇の勅命により九州にあった宇佐八幡宮が大山崎に遷宮されたことから、8月23日とした。

 離宮八幡宮は「長木」というテコを応用した油を搾る道具を発明し、これが企業規模の搾油の始まりとされることから日本の製油発祥の地と言われる。

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 油は日常生活において非常に重要な役割を果たしています。料理に欠かせない食用油から、機械をスムーズに動かす潤滑油、美容と健康を支える基礎油まで、その用途は多岐にわたります。

 最も身近な食用油には、オリーブオイル、ごま油、菜種油などがあります。これらは調理の際に食材と組み合わされ、風味や香りを高め、食感を良くするために使用されます。特にオリーブオイルは、健康に良いとされる不飽和脂肪酸を多く含み、地中海料理には欠かせない存在です。また、ごま油はアジア料理で好まれ、その独特の香りが特徴的です。

 潤滑油は、自動車や各種機械の動作を滑らかにし、摩擦による損耗を防ぐために使われます。これにより、機械の寿命を延ばし、効率的な動作を保証します。車のエンジンオイルや自転車のチェーンオイルなどがこれに該当します。

 さらに、化粧品やスキンケア製品に含まれる基礎油は、肌を柔らかく保湿し、外部からの刺激を防ぐ役割を持っています。ココナッツオイルやホホバオイルがこの種の油としてよく使われており、自然派コスメとしても人気が高まっています。

 これらの油は、それぞれ特有の性質と効能を持ち、人々の生活を豊かで快適なものにしてくれます。日々の食事の味を左右するだけでなく、健康や美容、さらには産業活動に至るまで、多方面でその価値を発揮しているのです。油は、現代生活を支える不可欠な要素であり、その種類や使用方法を知ることは、より良い生活を送るための鍵となります。