10月23日 おいもほりの日
10月23日はおいもほりの日。多くの幼稚園や保育園の秋の行事となっている「おいもほり」の教育的な意義の再確認と更なる普及を目的に、包んで焼くだけで簡単に美味しい石焼いもが完成する「石焼いも®黒サンホイル」など、様々な食品容器や包装資材の製造・販売を手がける東洋アルミエコープロダクツ株式会社が制定し、日本記念日協会が認定した。
日付は、「おいもほり」の主役であるさつまいもは霜が降り始めるまで太り続けるとされており、この頃が「おいもほり」のピークを迎えることから、二十四節気の「霜降」の頃である、10月23日とした。
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さつまいもの収穫体験、いわゆる「おいもほり」は、保育園や幼稚園で秋に行われる人気の行事で、子どもたちにとって非常に楽しい体験でありながら、多くの教育的な意義を持っています。
まず、おいもほりは子どもたちが自然と触れ合う機会を提供します。現代の都市環境では自然との接点が少なくなりがちですが、おいもほりを通じて、土を触る、植物の成長を見るなど、五感を使って自然を感じ取ることができます。このような体験は、子どもたちの感覚的な発達を促し、自然界とのつながりを実感させることができます。
また、食べ物がどのようにして育つのか、どのように収穫されるのかを学ぶことで、食べ物への興味と理解が深まります。さつまいもが土の中でどのように育っているのかを実際に見ることで、スーパーマーケットで手軽に手に入る食材が、実は多くの時間と労力をかけて生産されていることを理解します。これにより、食べ物への感謝の気持ちや、生産者に対する敬意が育まれるのです。
さらに、この活動は協力して行うことが多いため、協調性や社会性の向上にも寄与します。他の子どもたちや指導者と一緒に活動することで、チームワークの大切さや、助け合いの精神を学びます。共に作業を進める中で、自然とコミュニケーション能力が養われ、友情が芽生えることもあります。
最後に、収穫したさつまいもを使っての調理体験は、食育の一環としても非常に有効です。自分たちで収穫したものを使って料理をすることで、食に対する興味がさらに高まり、健康的な食生活への第一歩となり得ます。この一連の流れは、自己効力感を高め、何事も成し遂げる喜びを実感する良い機会になります。
このように、おいもほりは子どもたちにとってただ楽しいだけでなく、自然への理解、食への敬意、社会性の育成など、多方面にわたる教育的価値を提供する活動です。親しみやすい農作業を通じて、生きる上で大切な多くの価値を学ぶことができるのです。