カレンダーをめくってみれば
~今日は何の日?~

6月6日 補聴器の日

 6月6日は補聴器の日。補聴器の大切さをPRするために、一般社団法人日本補聴器工業会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、6という数字は人がオーダーメイド補聴器を耳に装着している姿に似ており、6月6日は2つの耳、つまり両耳装用を表しているように見えることから、6月6日とした。

難聴の種類と原因

伝音難聴

外耳や中耳の損傷や炎症が原因。音量を増すことで聞き取りやすくなるので、補聴器の使用が効果的です。

感音難聴

加齢や大きな音の聞きすぎによる内耳の有毛細胞の機能低下や、内耳・聴神経・脳の中枢などの感音系の障害が原因。小さな音が聴き取りにくい、大きな音が響く・ひずむ、言葉が不明瞭などの症状が現れます。補聴器を正しく調整して使えば、かなりの効果が期待できます。

混合性難聴

伝音難聴・感音難聴の両方の症状が現れます。中耳炎が悪化して内耳が冒された場合をはじめ、いくつかのケースがあります。

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 難聴とは、聴覚の機能が低下し、通常の音量では十分に聞こえなくなる状態を指します。難聴の原因は多岐にわたり、加齢、騒音への長時間の曝露、遺伝、病気、怪我、または特定の薬剤の副作用などがあります。難聴は大きく分けて伝音難聴、感音難聴、混合性難聴の三つに分類されます。

 伝音難聴は、外耳や中耳に問題がある場合に発生します。ここでは音の伝達が妨げられるため、音量を上げることで一定程度改善されることがあります。一方、感音難聴は内耳や聴神経、脳に問題がある場合に生じ、音量を上げても聞き取りにくさが改善されにくい特徴があります。混合性難聴は、伝音難聴と感音難聴の両方の特徴を持つ状態です。

 難聴の治療法は、その原因によって異なりますが、伝音難聴の場合、手術や薬物治療で改善が期待できることがあります。感音難聴については、補聴器の使用が一般的で、重度の場合には人工内耳の埋め込み手術が行われることもあります。また、混合性難聴の場合は、症状や原因に応じて、伝音難聴と感音難聴それぞれの治療方法が検討されます。

 難聴は、単に聞こえにくいというだけでなく、社会生活やコミュニケーションに大きな影響を及ぼすことがあります。また、最近の研究では、難聴が認知症のリスクを高める可能性が指摘されています。そのため、難聴の早期発見と適切な治療が非常に重要となります。

 日常生活において、聴覚に何らかの変化を感じた場合は、早めに耳鼻咽喉科を受診し、専門医の診断を受けることをお勧めします。現代医学の進歩により、多くの難聴が改善される可能性があります。また、周囲の人々が難聴を理解し、サポートすることも、難聴者の生活の質を向上させる上で大切です。

記念日とかいろいろ