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毎月6日 手巻きロールケーキの日

ロールケーキ

 毎月6日は手巻きロールケーキの日。「手巻きロールケーキ」の美味しさを多くの人に知ってもらうことを目的に、株式会社モンテールが制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、「手巻きロールケーキ」の断面が数字の6に見えることと、ロールケーキの「ロ」=「6」の語呂合わせから、毎月6日とした。

ロールケーキとは

 ロールケーキとは、薄い長方形に焼いたスポンジケーキにジャムやクリーム、果物などを載せて渦巻き状に巻いたケーキの事。発祥については諸説あり、ハッキリしたことは分かっていない。日本では1950年ごろ山崎製パンが発売した「スイスロール」によって普及した。

ロールケーキについて

 ロールケーキは、その名前が示す通り、スポンジケーキを巻き上げたケーキの一種です。スポンジ生地の上には、ホイップクリームやバタークリーム、カスタードクリームといったクリーム類、あるいはジャム、果物、その他の具材をのせて、それらをスポンジケーキで包み込んで巻く形状を作ります。また、スポンジ生地にはココア、コーヒー、抹茶などのフレーバーが加えられることもあります。そして、作成後のロールケーキは円柱形であり、食べるときには輪切りにします。

 ロールケーキの表面は、さまざまな方法でデコレーションされることも特徴の一つです。シンプルに、巻き上げただけのものや粉砂糖を振りかけたものから、クリームや果物、チョコレートで飾られた豪華なものまで、ロールケーキのデザインは非常に多岐にわたります。

ロールケーキの歴史と起源

 ロールケーキの起源は明確ではありませんが、いくつかの可能性が考えられています。一つの説では、スイスの料理がイギリスに伝わり、そこでお菓子として発展したとされています。また、スペインのカスティーリャ地方にある「ジプシーの腕」と呼ばれる菓子がロールケーキの起源ともされています。

 日本では、16世紀半ばにポルトガルから伝わったスポンジケーキを巻いた菓子がロールケーキの原型とされています。そして、その後、山崎製パンが「スイスロール」を発売した1950年代になってからロールケーキが一般的に普及しました。この新型のケーキはスーパーマーケットやコンビニエンスストア等で広く販売されるようになり、今日では様々な味のロールケーキが存在します。

ロールケーキの変化と進化

 当初はスポンジ生地でクリームやジャムを巻いたシンプルなロールケーキが多かったですが、時間が経つにつれてより創造的なバリエーションが現れてきました。例えば、Patisserie KIHACHIが1992年に販売したフルーツなどを巻き込んだ「キハチトライフルロール」や、抹茶やきなこを使用したロールケーキ、スポンジ生地の上にデコレーションを施したものなどがあります。

 また、2009年にローソンが「プレミアムロールケーキ」を発売したことで、ロールケーキの世界に新たな波が訪れました。これはクリームを主体とした、巻かないロールケーキで、スプーンでクリームをすくって食べる新たな食べ方が提案され、さらにコンビニスイーツのブームを引き起こしました。

ロールケーキの名称

 ロールケーキの名称は地域によって異なります。例えば、フランスでは「ルレ」または「ルラード」と呼ばれます。そして、ロールケーキの一種である「ビュッシュ・ド・ノエル」は、クリスマスケーキとして有名で、ココアクリームなどで表面をデコレーションしたものです。

 ロールケーキはその形状、フレーバー、そしてデコレーションの豊富さから、多くの人々に愛されています。その歴史と発展を通じて、ロールケーキは各地で異なる文化と伝統に影響を受け、今日ではその多様性が広く認識されています。このデザートは、人々が楽しみ、創造性を発揮し、そして共有するための、素晴らしいキャンバスです。