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9月9日 秋のロールケーキの日

 9月9日は秋のロールケーキの日。「手巻きロール」シリーズをより身近なおやつにしたいとの願いから、株式会社モンテールが制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、9と9で「くるくる」「キュッキュッ」とロールケーキを手で巻いたイメージと、ロールケーキが9の字に見えることから、9月9日とした。

ロールケーキについて

秋のロールケーキの日

 ロールケーキとは、薄い長方形に焼いたスポンジケーキにジャムやクリーム、果物などを載せて渦巻き状に巻いたケーキの事。発祥については諸説あり、ハッキリしたことは分かっていない。日本では1950年ごろ山崎製パンが発売した「スイスロール」をキッカケに普及した。

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 ロールケーキは、スポンジケーキの生地にクリームやジャムを塗り、巻き上げた洋菓子です。この菓子の起源には複数の説が存在しますが、一般的にはヨーロッパがその発祥地とされています。

 最も初期の形態として知られるのは、スイスのルーラードという料理で、これがイギリスへ伝わり甘味を加えられて現在のロールケーキの原型が作られました。また、スペインの「ジプシーの腕」という菓子もロールケーキの一形態として知られており、これらの国々の文化的交流がロールケーキの発展に寄与しました。

 日本においては、16世紀半ばにポルトガル人を通じて初めて伝えられたとされ、それが独自の進化を遂げて伊達巻などの日本の伝統菓子に影響を与えました。戦後、特に1950年代に山崎製パンが「スイスロール」として製品化を図り、日本国内で広く普及するきっかけを作りました。

 ロールケーキは、その後も様々なバリエーションが生まれ、1990年代にはフルーツを巻き込んだものや、抹茶、きなこなど和風の味わいを取り入れた商品が登場しました。近年では、コンビニエンスストアが独自のロールケーキを開発するなど、手軽に楽しめるスイーツとして親しまれています。

 フランスでは「ルレ」や「ルラード」と称され、クリスマスには「ビュッシュ・ド・ノエル」として、木の幹を模したデコレーションで親しまれています。これらの多様な表現が、ロールケーキの魅力を世界中の人々に広める要因となっています。

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