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4月17日 なすび記念日

なすび記念日

 4月17日はなすび記念日冬春(ふゆはる)なすをPRするために、冬春ナスの主産6県の組合(高知園芸連、全農ふくれん、熊本経済連、全農岡山、佐賀経済連、全農徳島)で構成する冬春なす主産県協議会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、冬春なすの最盛期であることよいな(417)す」の語呂合わせから、4月17日とした。

ナスの豆知識

 ナスは収穫される時期によって呼び方が変わる。10月から6月にビニールハウスで作られているナスの事を「冬春ナス」、7月から11月に露地栽培で作られているナスのことを「夏秋(かしゅう)なす」と呼ぶ。

 ナスの原産地はインドで、日本には8世紀頃に入ってきた。

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 ナスは、ナス科ナス属に属する植物であり、その果実も同じ名前で呼ばれます。インドが原産のこの野菜は、世界中で愛される淡色野菜の一つで、その利用の幅広さから様々な料理に使われています。果実は一般的に黒紫色が多いですが、品種によって白や緑、果実の形も長型、丸型と多様です。ナスは、クセがなく、火を通すことでなめらかな食感を楽しめるのが特徴です。

 ナスは栄養面では目立った特徴は少ないものの、皮に含まれるナスニンというアントシアニンの一種には抗酸化作用があるとされ、体に良い影響を与えると言われています。また、東洋医学では体温を下げる効果があるともされており、夏野菜としての価値も高いです。

 ナスの和名の語源には複数の説があり、「中酸実」や「夏実」が訛って「なすび」となったという説があります。室町時代には、宮廷の女官が女房言葉として「おなす」と呼んだことから、その呼称が広まり定着したとも言われています。このように、ナスはその歴史の長さとともに、日本人の食文化に深く根ざしてきました。

 ナスを使った料理は、煮物や焼き物、揚げ物など多岐にわたり、品種によってさまざまな調理法があります。日本では特に夏の時期に収穫されるナスを使った冷製料理や、天ぷら、炒め物などが人気です。その万能性から、ナスは世界中で愛される野菜の一つとして、今もなお多くの人々に親しまれています。