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7月11日 UDF(ユニバーサルデザインフード)の日

 7月11日はUDF(ユニバーサルデザインフード)の日。。日本介護食品協議会の会員企業が、共通してこの名称と「UDFロゴマーク」を製品に使用することで、利用者に安心して選んでもらう事を目的に、日本介護食品協議会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、2003年7月11日に「ユニバーサルデザインフード(UDF)」の名称と、「UDFロゴマーク」が商標登録を受けたことから、7月11日とした。

ユニバーサルデザインフードとは

UDF(ユニバーサルデザインフード)の日

 全ての人のためのデザインという意味の「ユニバーサルデザイン」という考えからできた言葉で、「みんなに優しい食品」という意味。普段の食事から年寄り、歯を治療中の人などできる限り沢山の人が食べられる食品。

 日本介護食品協議会が定めた規格に適合した商品には、それを証明するロゴマークが付いている。

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 ユニバーサルデザインフード(UDF)は、すべての人が使いやすい食品の設計を指す概念で、「すべての人のためのデザイン」というユニバーサルデザインの考えに基づいています。この考え方は1980年代にアメリカのノースカロライナ州立大学のロナルド・メイス氏によって確立され、年齢や障がいの有無にかかわらず、多くの人が利用しやすいよう設計された食品を指します。

 ユニバーサルデザインフードは、高齢者や障がいを持つ人だけでなく、歯の治療中で固いものを噛めない人、食べ物を飲み込む力が弱い人など、さまざまな状況にある人たちがおいしく、簡単に、食べやすいようにと考えられています。これには、レトルトパックや冷凍食品のように簡単に調理できるものや、飲み物や食事にとろみをつけることができる「とろみ調整食品」などが含まれます。

 介護用加工食品の需要は、1980年代中旬から高まり始め、1990年代に入るととろみ調整食品の開発や市販用介護食品の登場が見られました。介護保険制度の施行など社会の変化に伴い、介護用加工食品市場への企業の参入が相次ぎました。しかしながら、各メーカーが独自の商品を開発していたため、消費者にとって選択が難しくなるという課題がありました。これを解決するために、業界が主体となって自主規格を策定する動きが見られ、介護食品協議会の設立や、介護食品の自主規格策定が進められました。

 ユニバーサルデザインフードの提供は、社会の持続可能な発展に貢献する重要な一歩であり、すべての人が健康で快適な生活を送ることを目指しています。これからも、人々のニーズに応じた食品の開発と普及が期待されています。