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8月12日 アルプスの少女ハイジの日(ハイジの日)

 8月12日はアルプスの少女ハイジの日(ハイジの日)。「アルプスの少女ハイジ」の魅力を多くの人に伝えるために、ハイジの著作権などの管理を手がける株式会社サンクリエートが制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、ハイジ(812)」の語呂合わせから、8月12日とした。

 制定日はアニメーション「アルプスの少女ハイジ」の原案となった児童文学「HEIDI」の作者、ヨハンナ・シュピリの誕生日(6月12日)とした。

アルプスの少女ハイジについて

 スイスの作家ヨハンナ・シュピリの児童文学作品。1880年(明治13年)から1881年(明治14年)に執筆された。

 日本のテレビアニメはこの小説を原作としてズイヨー映像により制作され、1974年(昭和49年)の1月6日~12月29日に全52話が放送された。また、1979年(昭和54年)3月17日よりダイジェスト版が劇場映画として公開された。

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 『アルプスの少女ハイジ』は、スイスの作家ヨハンナ・シュピリによって1880年から1881年にかけて執筗された児童文学作品です。この物語は、スイスのアルプス山脈の美しい自然を背景に、幼い少女ハイジとその祖父、そして彼女が交流する様々な人々との心温まるエピソードを描いています。

 物語は、ハイジが5歳の時に母親の死後、父親も既に亡く、親類であるデテに引き取られて育てられますが、デテが仕事の都合上、ハイジを祖父の元に預けることになります。祖父は「アルムおんじ」として知られる孤独な老人で、当初は村人たちから疎まれていましたが、ハイジの明るく無邪気な性格が周囲を変えていきます。

 ハイジは山での生活を全身で楽しみ、やがて山羊飼いのピーターやその家族とも親しくなります。彼女の純粋さと生命力は、ピーターの祖母や他の村人たちにも好影響を与え、特に盲目の祖母には読み聞かせを通じて大きな喜びを提供します。

 物語の後半では、ハイジがフランクフルトに連れて行かれ、車椅子の少女クララ・ゼーゼマンの友人として雇われます。しかし、都会の生活と厳格な家庭教師の元での生活に馴染めず、健康を害してしまいます。彼女の懐かしさと山への愛情は、クララの祖母と医師の助言もあって、最終的にアルプスへと戻ることになります。

 アルプスに戻ったハイジは再び山の生活を満喫し、祖父との絆も深まります。クララも訪れ、山の清々しい空気とハイジの友情のおかげで歩くことができるようになります。物語は多くの登場人物に影響を与え、彼らが内面的に成長していく様子を描いて締めくくられます。

 『アルプスの少女ハイジ』は、そのシンプルで美しい物語と共感を呼ぶキャラクターたちによって、世代を超えて世界中で愛され続けている作品です。家族愛、自然への敬愛、そして人々とのふれあいがテーマとして織り込まれ、読む者に心の安らぎを与えてくれます。

記念日とかいろいろ