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4月20日 ジャムの日

ジャムの日

 4月20日はジャムの日。ジャムの美味しさや魅力を多くの人に知ってもらい、ジャムの需要の喚起と消費の拡大を目的に、日本ジャム工業組合が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、1910年(明治43年)4月20日に長野県北佐久郡三岡村(現在の小諸市)の塩川伊一郎氏が「苺ジャム」を明治天皇に献上したとの記録があることから、4月20日とした。

ジャムの豆知識

 ジャムの起源は1万~1万5千年前の旧石器時代後期に遡ると言われており、ミツバチの巣から取った蜜を使って果実を煮たことが始まりだと言われている。また、日本には16世紀後半に宣教師と共に入ってきたと言われている。

ジャムとマーマレードの違い

 日本農林規格によると、果実や野菜、花弁を砂糖や蜂蜜と共にゼリー化するまで加熱したものに酒類、柑橘類の果汁、ゲル化剤、酸味料、香料等を加えたものジャム類と言う。また、ジャム類の中で柑橘類の果実を原料とし、その皮が入っているものを「マーマレード」、果実等の搾汁を原料としたものを「ゼリー」、それ以外を「ジャム」と定義している。

 簡単に言うと、柑橘類で作ってあって、さらにその皮が入ってあるものが「マーマレード」、入っていなければ「ジャム」。

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 ジャムは、果物と砂糖を加熱して濃縮し、酸とペクチンの力でゼリー状にした嗜好品です。ヨーロッパでは、昔から地域ごとに特色あるジャムが作られており、日本でも外来の食品を取り入れ、日本独自の味わいへと変化させてきました。しかし、時代とともに甘さだけではなく、健康志向の高まりから低糖度のジャムへの需要が増え、日本のジャムメーカーは世界に先駆けて低糖度ジャムの開発に成功しました。この技術進歩は、消費者の厳しい味覚に支えられた結果であり、現在では健康に配慮した様々なジャムが楽しめるようになりました。

 ジャムの語源は、「グチャグチャかむ」という意味があるとされ、消化に良く、保存性に優れた食品として古くから親しまれてきました。紀元前から王侯貴族に珍重され、十字軍の遠征を通じて一般にも普及したといわれています。今日では、その伝統を守りつつ、時代に合わせた新しいジャムの形を提供し続けています。