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3月18日 点字ブロックの日

 3月18日は点字ブロックの日。1967年3月18日、点字ブロックが世界で初めて岡山市の岡山県立岡山盲学校に近い交差点に敷設されたことを記念して、社会福祉法人・岡山県視覚障害者協会が制定し、日本記念日協会が認定した。

点字ブロックの豆知識

点字ブロック

 一般的には「点字ブロック」の名で知られているが、正式名は「視覚障害者誘導用ブロックと言う。

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 点字ブロックは、視覚障害者の安全な歩行を支援するための画期的な発明で、日本で生まれたこのシステムは、世界中で広く採用されています。これらのブロックは、歩道路面や床面に敷設され、凹凸のパターンを通じて視覚障害者に方向や危険な場所を知らせる役割を果たします。1993年に公布された「福祉用具の研究開発及び普及の促進に関する法律」により、「視覚障害者誘導用ブロック」として正式に定義されました。

 点字ブロックには主に二つのタイプがあります。一つ目は「誘導ブロック」と呼ばれ、一定の方向への誘導を目的としています。これらは通常、線状の突起を持ち、視覚障害者に歩行する方向を示します。二つ目は「警告ブロック」として知られ、階段や車道といった危険なエリアの近くに設置されます。これらは点状の突起を持ち、注意が必要な場所を知らせるために設計されています。

 点字ブロックの設置は、都市のアクセシビリティを向上させる上で非常に重要です。これらのブロックは、視覚障害者にとっての安全かつ独立した移動を可能にし、日常生活における重要なサポートを提供します。また、視覚障害者だけでなく、高齢者や子どもなど、他の歩行者にとっても安全性を高める効果があります。点字ブロックは、公共スペースにおける包摂性とアクセシビリティを高めるための鍵となる要素であり、社会全体に対して重要な貢献をしています。

 このような点字ブロックは、世界中の都市で採用されており、その設計は地域によって若干異なることがありますが、その基本的な目的は一貫しています。それは、視覚障害者にとっての安全と自立を支援し、よりアクセスしやすい世界を作り出すことです。