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~今日は何の日?~

2月3日 絵手紙の日

絵手紙
引用元:日本絵手紙協会

 2月3日は絵手紙の日。絵手紙を描いて送ることを世界中に呼びかける日とするために、日本絵手紙協会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、(23)」の語呂合わせから2月3日とした。

絵手紙の豆知識

 絵手紙とは、メッセージを絵と文字の両方を使って表現したハガキの事。絵を書いた手紙と鋳物は古くからあるが、「絵手紙」という言葉が登場したのは1988年で割と最近。

 絵手紙と似たもので「絵葉書」があるが、一般的に、絵手紙が無地の手紙に自分で文字と絵を描いたものを指すのに対し、絵ハガキは既製品として元々絵の描かれたハガキを指す。

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 絵手紙とは、心のこもった手紙の中に絵を描く日本の伝統的な文化であり、「みじ(ぢ)か主義」とも形容されます。基本的には手描きで、身近なものをモチーフに、相手に伝えたい気持ちを短い言葉で添えるものです。この素朴で親しみやすい手法は、技術よりも心の表現に重きを置くため、「ヘタでいい ヘタがいい」というモットーがあります。

 絵手紙は「失敗」がないとされるのが特徴で、拙くても一生懸命に描いたものは、相手の心に必ず届くと信じられています。その人らしさがにじみ出る絵手紙は、受け取る相手に元気を与え、人と人との心をあたたかくつなぐ効果があるとされています。そのため、手書きが忘れられようとしている現代において、絵手紙の存在はいっそう重要となっているのです。

 絵手紙を描く際の重要な精神は、自分の心を描くことであり、形が歪んでいても気にせず、気楽に考え、相手が少しの間喜び、楽しい気分になればそれでいいとされています。下書きや練習はせず、いつでも本番というスタンスがあります。また、絵手紙には人が作ったお手本はなく、自分の目で見たものを描くという原則があります。

 絵手紙のキャッチフレーズである「ヘタでいい ヘタがいい」は、心を込めて一生懸命に描いたものが相手の心を打つという哲学を表しており、その人らしさが出ることが大切とされています。百万人以上の愛好者がおり、この素晴らしい文化は人々の心を温かくつなぎ、対人関係を深化させる重要な役割を果たしています。