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3月22日 さくらねこの日

さくらねこの日
引用元:どうぶつ基金

 3月22日はさくらねこの日。「さくらねこ」とは不妊手術済みの印に猫の耳先をさくらの花びらの形に少し切った「さくら耳」を持つ猫のことで、そのための「TRN活動」(トラップ=捕獲・ニューター=不妊手術をしてさくら耳に・リターン=元の場所に戻す)とともに、多くの人に知ってもらおうと、兵庫県芦屋市の公益財団法人どうぶつ基金が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、桜の季節の3月と猫の鳴き声を掛けた(3)くら」と「にゃんにゃん(22)」の語呂合わせから、3月22日とした。

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 「さくらねこ」とは、公益財団法人どうぶつ基金が推進する不妊手術済みの地域猫を指します。このプロジェクトは、2005年から動物愛護の一環として行われており、「飼い主のいない猫」に対して不妊去勢手術を施し、その後元の場所に戻すTNR(Trap/捕獲し、Neuter/不妊去勢手術を行い、Return/元の場所に戻す)活動の一部として実施されています。さくらねこという名称は、不妊手術の証として耳先をV字にカットすることから来ており、さくらの花びらの形をしていることからこの名が付けられました。

 さくらねこプロジェクトの主な目的は、地域の猫の繁殖を防ぎ、その結果として地域での苦情の減少や殺処分の削減に貢献することです。耳先カットは、猫がすでに不妊手術を受けていることを示す目印として非常に重要です。これにより、同じ猫が何度も不必要に捕獲・手術されることを防ぎ、猫へのストレスやリスクを減らすことができます。

 どうぶつ基金では、この活動を「TNR先行型地域猫活動」として推進しています。これは、従来の地域猫活動が直面していた問題点、例えば猫の数の急増や、地域が明確でない場所での取り組みの困難さに対処するための方法です。この活動は、地域社会全体での猫の適正な管理を目指し、地域猫の活動支援も行っています。

 さくらねこは、2012年に沖縄県石垣島での大規模一斉TNR活動中に命名されました。この取り組みは、人間社会の片隅で生きるノラ猫たちを救うという大切な使命を果たすと同時に、人間社会における動物愛護意識の高揚に寄与しています。このような活動は、猫や他の身近な生き物の命を尊重し、より共生の精神を重んじる人間社会を構築するための重要な一歩となるのです。

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