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2月23日 ふろしきの日

ふろしきの日

 2月23日はふろしきの日。風呂敷を広くPRするために、京都ふろしき会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、(2)(2)(3)」の語呂合わせから、2月23日とした。

風呂敷の豆知識

 風呂敷の歴史はおよそ1300年に及ぶが、単純な一枚の布であるがために素材などに変化はあったものの、その形や使用方法に変化は見られない。

 昔は平包(ひらつつみ)と呼ばれていた。

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 風呂敷は、日本の伝統的な包装布であり、その起源は奈良時代まで遡ることができます。正倉院の所蔵物には、風呂敷のようなものが存在し、古くは「衣包」や「平包」と称されていました。名前「風呂敷」には複数の起源説があり、一つには大名が風呂に入る際に衣服をこの布で包み、足拭きとしても使用したことから、その名がついたというものがあります。また、茶の湯の道具として使用される風炉に由来する説も存在します。

 歴史的に見て、風呂敷は奈良時代の正倉院宝物にも見られ、平安時代には庶民が衣服を包んで運ぶためのものとして使用していました。この時代の入浴は心身を清めるための儀式のようなもので、白衣で入浴することが一般的でした。この風習が、風呂敷の名称の起源の一つとされています。

 室町時代には、風呂が蒸し風呂のような形態をとり、風呂敷が床に敷かれるようになりました。そして、江戸時代に入ると、銭湯が普及し、庶民も風呂敷を使用して銭湯に出かけるようになりました。この時期に「平包」から「風呂敷」という名称が一般的になりました。風呂敷は、行商人を通じて日本全国に広まり、多くの人々に受け入れられるようになりました。

 風呂敷は単なる一枚の布ではありますが、その柔軟性と機能性から、さまざまな大きさや形状の物を包むことができ、日常生活の中で非常に便利な存在として利用されてきました。大きなものから小さなものまで、様々な用途で使用することができる風呂敷は、日本の伝統的な知恵として、きっとこれからも多くの人々に愛され続けるでしょう。