カレンダーをめくってみれば
～今日は何の日？～

◆◆◆

　国府津（こうづ）は神奈川県小田原市の東部に位置する、歴史と自然が織りなす魅力的な地区です。この地は、相模国府の港があったことからその名がつけられ、古くから人々の暮らしと深く関わり合ってきました。戦前は、その自然豊かな景観から湘南避暑避寒地として政財界人の別荘地や文人たちの訪問地として知られていました。

　地形は、南部が相模湾に面し、北東部には大磯丘陵が広がり、西部は酒匂川低地となっています。この地区は、山と川が織りなす相模川以西地域の景観を持つことでも知られており、自然の美しさを堪能できる場所として多くの人に愛されています。

　交通の面では、国道1号（旧東海道）と西湘バイパスが地区を東西に貫き、西湘バイパスには国府津インターチェンジと西湘パーキングエリアが設置されています。鉄道では、東海道新幹線が地区北部を横断しており、南部には東海道本線と西部に御殿場線が走り、国府津駅が分岐駅として存在しています。国府津駅は1887年の東海道本線開業以来、重要な交通の拠点となっており、現在でも多くの人々に利用されています。

　現代の国府津は、西部が工業地帯となっており、日立グローバルストレージテクノロジーズの工場などが置かれています。一方で、その歴史的背景や豊かな自然環境は、今なお多くの人々にとって魅力的な場所としての価値を持ち続けています。国府津は、その歴史と自然、そして現代の産業が融合する独特の地区として、これからも多くの人々に愛され、訪れる人々に新たな発見と体験を提供し続けることでしょう。