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8月16日の誕生石　ラブラドライト

　ラブラドライトは、見る角度によって虹色に輝く美しい宝石です。斜長石に属するこの石は、一見黒っぽい地味な印象を持つものの、光の当たる角度によって様々な色彩を放つ特性があります。この特性は、金属鉱物が混合した薄い結晶板が何層も重なり合って構成されており、この層に光が吸収・反射を繰り返すことで生まれるラブラドレッセンスという遊色効果から来ています。

石言葉

　ラブラドライトの石言葉は「思慕」です。見る角度によって様々な色に輝くラブラドライトは、遠くの人への深い思慕の情を表現するとされています。その美しい遊色効果は、愛情の豊かさと多様性を象徴し、人々に感動と慰めを与えます。

パワーストーンの効果

　ラブラドライトは月と太陽を象徴するとされ、直観力と洞察力を高める静けさと、活力を与える激しさを併せ持つパワーストーンと言われています。また、肺や呼吸器系の働きを良くする効果も伝えられており、身体的な健康をサポートする石ともされています。

歴史

　ラブラドライトはカナダのラブラドル半島で最初に発見され、その地名に因んで名付けられました。その美しい遊色効果は古くから人々を魅了し、多くの文化で装飾品や護符として用いられてきました。

伝承

　ラブラドライトの特異な遊色効果は、北欧神話において、天界を照らすオーロラの光が結晶化したものとされています。また、古代のシャーマンやヒーラーは、この石が持つ深い色彩を通して精神的な世界に旅をすると言われていました。

その他

　ラブラドライトの化学式はNaAlSi₃O₈～CaAl₂Si₂O₈で、斜長石の一種であることを示しています。英名と同じラブラドライトや、和名で黒色長石（こくしょくちょうせき）とも呼ばれています。また、硬度は6～6.5で、ジュエリーとして日常的に使用するには十分な硬さを持っています。