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8月28日の誕生石 モモ珊瑚

8月28日の誕生石 モモ珊瑚

 モモ珊瑚は、赤橙色からサーモンピンク色のものを指し、主に日本近海の200~500メートルの深い海底に生息する海洋生物珊瑚(八方珊瑚類)の一種です。名前はその色彩から「桃色の珊瑚」という意味で、その美しい色合いと形状から宝石としても親しまれてきました。しかし、モース硬度は3.5と低く、傷つきやすい特性を持つため、取り扱いには注意が必要です。傷ついた場合でも、物によっては再研磨が可能とされています。

石言葉

 モモ珊瑚の石言葉は「慈しむ愛」です。この石言葉は、母親のように無償の愛情を注ぐことを表しており、持ち主だけでなく周りの人々も包み込むような温かさを意味します。この言葉はまた、珊瑚が成長するためには様々な生物との共生が必要であり、その生態を反映しているとも言えます。

パワーストーンの効果

 パワーストーンとしてのモモ珊瑚は、古来から身につけると持ち主を落雷や火事から守り、邪気を払うとされています。子供のお守りとして使用されてきた背景にはこの信仰があります。また、モモ珊瑚は愛情を象徴する石とされ、持ち主だけでなくその周囲の人々までを慈しむような愛で包み、幸運を運ぶと言われています。

歴史

 珊瑚の使用は古く、約2000年前の遺跡から出土した事例もあります。イタリアでは特に珊瑚の加工技術が発達し、美しい珊瑚の装飾品が製作されていました。一方で日本では、古くから帯留めやかんざしに珊瑚が使われており、衣装や装飾品に珊瑚の存在が見られます。その中でもモモ珊瑚は、特に色鮮やかな珊瑚として珍重されてきました。

伝承

 珊瑚は古代から多くの伝承があり、海神の涙や滴り落ちた血など、神秘的な物語が数多く生まれました。また、珊瑚が魔除けとされた背景には、珊瑚がその枝状の形状から植物と思われ、生命力の象徴とされていたことが影響しています。

その他

 モモ珊瑚は珊瑚という生物がカルシウムを取り込み成長することによって形成されますが、具体的な化学式は明確には定義されていません。また、珊瑚は成長速度が非常に遅く、一部では過剰な採取により珊瑚礁が損なわれるなどの環境問題が指摘されています。このため、持続可能な方法で取得された珊瑚を選ぶことが推奨されています。

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