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11月16日 いい色・琉球びんがたの日

 11月16日はいい色・琉球びんがたの日。王朝時代から続く「顔料」と「染料」を併用した琉球びんがた独特のグラデーションと表現豊かな色彩を再認識し、その活用の場を広げ、技を次世代へ引き継ぐために、一般社団法人琉球びんがた普及伝承コンソーシアム琉球びんがた事業協同組合が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、いい色(1116)」の語呂合わせ11月が伝統的工芸品月間であることから、11月16日とした。

琉球びんがたとは

いい色・琉球びんがたの日
ウィキペディアより

 「びん」は色で「かた」は模様を意味する。米糊を防染し、色を染め重ねる染め織物。沖縄の伝統工芸で多様かつ鮮明な色彩を特徴としている。ちなみに漢字では「紅型(びんがた)」と書く。

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 琉球びんがた、またの名を紅型とは、沖縄県に伝わる伝統的な染色技術で、13世紀ごろに技術が確立されたと推定されています。その名前は、色彩を意味する「びん」と、模様を意味する「がた」から成り立っており、文字通り「色彩のある模様」という意味を持ちます。

 この技法では、主に型紙を使った糊置防染手法が用いられます。具体的には、生地に型紙を置き、糊で模様を描きます。その後、型紙を取り除いて染料を塗布し、糊の描かれていない部分だけが染まるように工夫されています。このプロセスにより、非常に緻密で複雑な多色染が可能となり、豊かな表現が生まれます。

 琉球びんがたは、鮮やかな色彩と独特の模様が特徴で、その色は天然染料によって得られ、特に王族や貴族の間で愛されてきました。使用される模様には、中国の吉祥文様が取り入れられることが多く、鶴や鳳凰、龍などの縁起の良い図柄が描かれています。また、四季折々の花や自然景観を題材にしたものもあり、これによって一年中、様々な自然の美しさを感じることができます。

 今日でも琉球びんがたはその美しさから高い評価を受けており、伝統的な衣装だけでなく、現代のファッションアイテムやインテリア製品にも応用されています。この伝統技術は、世代を超えて受け継がれ、沖縄の文化や歴史を象徴する重要な芸術形式として、今もなお多くの人々に愛され続けています。

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