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11月26日 ポリフェノールの日

 11月26日はポリフェノールの日。国内外の研究でポリフェノールにはさまざまな健康機能があることが明らかになってきたことから、それらの研究成果を社会に還元し、国民の健康維持増進に貢献するために、日本ポリフェノール学会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、いい(11)ポリフェ(2)ノー(6)」という語呂合わせから、11月26日とした。

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 ポリフェノールは植物に広く存在する天然化合物で、8000種類以上が存在すると言われています。これらは植物が紫外線や病原菌から身を守るために生産される化学物質で、苦味や渋味、色素の成分としても知られています。人間にとっても、多くの健康効果があるため注目されています。

 ポリフェノールの最も注目される効能は、その強力な抗酸化作用です。体内で過剰に生成された活性酸素は、細胞やDNAを損傷し、老化や様々な疾患のリスクを高めるため、これを抑制するポリフェノールの働きは非常に重要です。また、抗炎症作用や抗菌作用、肥満や糖尿病などの代謝症候群の改善、心血管疾患の予防、筋肉量の維持、肌の健康状態の改善など、多岐にわたる健康効果が報告されています。

 代表的なポリフェノールとしては、緑茶に含まれるカテキン、チョコレートやココアに含まれるエピカテキン、赤ワインに多く含まれるレスベラトロール、ブルーベリーやブドウに含まれるアントシアニンなどがあります。これらの成分はそれぞれ異なる効果を持ち、食品によって得られるポリフェノールの種類も異なります。

 ポリフェノールは水に溶けやすい性質を持ち、体内での滞在時間が短いため、効果を得るためには毎日の摂取が推奨されています。食事から摂取する場合は、色鮮やかな果物や野菜、全粒穀物、ナッツ、そして緑茶やコーヒーなどを積極的に取り入れることが有効です。

 現代では、ポリフェノールの健康への効果が科学的に認められ、健康寿命の延伸に寄与する成分として、さらに研究が進められています。日々の食生活にポリフェノールを取り入れることで、生活習慣病の予防や健康増進が期待できるでしょう。

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