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2月12日 黄ニラ記念日

黄ニラ
引用元:岡ビル市場

 2月12日は黄ニラ記念日。黄ニラをより多くの人にアピールするために、全国農業協同組合連合会岡山県本部(JA全農おかやま)が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、(2)っこりいい(1)(2)ら」の語呂合わせから、2月12日とした。

黄ニラの豆知識

 黄ニラは、ニラの芽が出る前の株に覆いを被せて光を制限する軟白栽培によって作られる中華料理の食材で、黄ニラという品種があるわけではない。臭みが無く、柔らかく、甘みが有るのが特徴で、生のままサラダにしても食べることができる。日本では岡山県が主産地。

 ニラは中国原産の野菜で、9世紀頃に日本に入ってきたと言われている。また栄養価が高く、各種ビタミンやミネラル、食物繊維などが豊富に含まれている。

 黄ニラに対して、一般的に売られているニラは「葉ニラ」と呼ばれる。

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 黄ニラは、岡山県を中心に栽培されている歴史的な野菜で、その甘い香りと独特の風味が多くの料理愛好家から愛されています。岡山県産の黄ニラの栽培は、明治時代初期から続けられており、その歴史は古いものとなっています。この野菜の特徴的な黄色は、遮光栽培という独自の方法で生み出されています。具体的には、青ニラを成長させて養分を地下部に蓄積させた後、一度刈り取り、その後、ビニールなどで遮光して栽培することで黄ニラとして育てられます。

 黄ニラの最大の特徴は、その甘さと柔らかさです。遮光栽培により葉緑素の生成が抑えられるため、色が鮮明な黄色になり、生でも食べられるほどの柔らかさを持っています。この特性を活かし、黄ニラは中華料理や鍋物、お浸し、味噌汁、薬味など、多岐にわたる料理で使用されます。料理する際のポイントは、黄ニラの柔らかい食感を損なわないよう、最後に短時間で調理することです。

 また、黄ニラはその美しい見た目だけでなく、健康面でも注目の野菜です。特に、「アリシン」という成分は、ビタミンB1の吸収を助けるとともに、新陳代謝を活発にする効果があるとされています。さらに、黄ニラには脳の老化を防ぐと言われる「アホエン」という物質が含まれており、これにより記憶力の向上が期待されます。黄ニラは、見た目の魅力と健康面での効果を兼ね備えている、驚くべき野菜なのです。

 岡山県の主な黄ニラの産地としては、牧石や山陽、吉井、柵原などが挙げられます。そして、この野菜は一年を通して出荷されており、様々な料理で楽しむことができます。黄ニラは、その歴史や特徴、そして健康効果を持つ素晴らしい野菜として、今も多くの人々に愛されています。