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2月12日 ボンカレーの日

ボンカレーの日

 2月12日はボンカレーの日。1968年2月12日に大塚食品からボンカレーが発売されたことを記念して、大塚食品株式会社が制定し、日本記念日協会が認定した。

ボンカレーの豆知識

 ボンカレーは1968年に世界初の市販用レトルトカレーとして発売された。発売当時は半透明パウチだったので、光と酸素によって風味が失われてしまい、賞味期限は冬場で3ヶ月、夏場で2ヶ月だったが、その後アルミパウチへと変更したことによって賞味期限を2年にまで伸ばした。

 ボンカレーの「ボン」は美味しいという意味のフランス語の"bon"から来ている。

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 ボンカレーは、日本の食文化の中で特別な位置を占める存在として知られています。1964年、大塚食品の始まりとともに、関西でカレー粉や即席固形カレーの製造販売を手がけていた企業が大塚グループに引き継がれました。その当時、カレーは洋食としての地位を築き上げていましたが、市場の競争は激しく、新しい商品開発の必要性が高まっていました。

 そして、米国のパッケージ専門誌「モダン・パッケージ」に紹介された真空パック技術が、ボンカレー開発の一大転機となりました。この技術を利用することで、お湯で温めるだけで食べられるカレーの開発が可能となり、そのコンセプトは「一人前入りで、お湯で温めるだけで食べられるカレー、誰でも失敗しないカレー」として固まりました。

 そして、1968年に、世界初の市販用レトルトカレーとして「ボンカレー」が登場しました。この製品は、当時の技術的な制約や課題を乗り越え、日本の家庭に革命をもたらしました。特に、レトルト技術の応用や包材の耐熱性、殺菌条件などの研究が行われ、その成果としてボンカレーが誕生しました。

 ボンカレーの登場は、日本の食文化に新しい風をもたらしました。簡単に、しかも美味しくカレーを楽しむことができるようになったことで、多くの人々に支持され、今日まで愛され続けています。大塚食品の創業の精神や、技術的な挑戦、そして消費者のニーズに応える姿勢が、ボンカレーの成功を支えています。

 私自身も、ボンカレーの独特の風味や便利さを楽しんでいます。日々の忙しさの中で、手軽に美味しいカレーを楽しむことができるのは、まさに幸せと言えるでしょう。

カレーの豆知識

 元々カレーという名前は、数種類の香辛料を使って肉や魚を煮たインド料理の総称としてヨーロッパ人が付けた名前である。よって、その意味がそのまま使われているインドの人にとって、「カレー」という単語は香辛料を使った煮込み料理全般を言葉であり、日本人の想像するカレーとは全くの別物である。

 ちなみに、カレーはインド→イギリス→日本と伝わってきた料理で、日本には江戸時代後期に入ってきた。