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2月12日 ブラジャーの日

 2月12日はブラジャーの日。1914年2月12日にアメリカのメアリー・フェルブス・ジェイコブが現在のブラジャーに近いのを考案し、特許を申請したことを記念して、株式会社ワコールが制定し、日本記念日協会が認定した。

ブラジャーの豆知識

 ブラジャーの起源は古代ギリシャ時代に着けていたアポデズムという布の帯までさかのぼるが、現在のブラジャーの原型となったのは1889年にフランスで発明された「コルスレ・ゴルジェ」というもので、それをさらに改良して1914年のアメリカで特許が取られた。

 日本では大正・昭和時代に普及。当時は「乳房ホルダー」「乳房バンド」と呼ばれていた。

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 ワコールは、日本の下着業界における先駆的な存在であり、特にブラジャーの分野での彼らの貢献は計り知れないものがあります。1949年、日本がまだ戦争の影響を受けていた時代、ワコールの前身である和江商事は、針金をらせん状に巻き、布を被せた「ブラパット」を発売しました。この製品は、終戦後の日本で女性のファッションが和装から洋装へと変わる中で、ブラジャーブームの火付け役となりました。

 ワコールの創業者、塚本幸一は、第二次世界大戦から生還した後、「生かされ与えられた人生を、世のため、人のために使おう」という強い思いを抱き、事業をスタートしました。彼の信念は、「女性が美しくしていられる社会こそが平和な社会である」というものでした。塚本は、この思いを形にするために、当初は女性のアクセサリーを販売し、その後、ブラジャーの開発にも取り組むようになりました。

 日本の女性の体型や生活様式は、西洋とは異なる特徴を持っています。そのため、ワコールは1964年に、日本人の体型を研究する部門を設立しました。毎年約1,000人の体型データを収集し、これまでに45,000人以上のデータが蓄積されています。この研究に基づき、ワコールは日本人女性の体に合ったブラジャーを開発してきました。

 ワコールのブラジャーは、その品質とフィット感で知られ、多くの女性から支持を受けています。日本のブラジャーブームの火付け役として誕生してから、今日まで、ワコールは「女性が美しく、快適に過ごせる」ための製品を提供し続けています。その姿勢は、創業時から変わることなく継続されており、多くの女性にとって、ワコールは信頼できるブランドとしての地位を築いています。

記念日とかいろいろ

衣服の記念日