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9月20日 子どもの成長啓発デー

 9月20日は子どもの成長啓発デー。子どもの内分泌疾患に関する正しい知識の普及、内分泌疾患の早期発見・早期治療の促進、成長曲線の普及と利用促進を目的に、子どもの成長啓発デー実行委員会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、内分泌疾患の患者や家族の支援団体で構成する国際組織「International Coalition of Organizations Supporting Endocrine Patients(ICOSEP)」が設立された日(2013年9月20日)にちなんで、9月20日とした。

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 子どもの内分泌疾患は、成長や発達に影響を及ぼすことがあります。内分泌疾患とは、体のホルモンの分泌や調節が正常に行われない状態を指し、これにはさまざまなタイプがあります。主なものに、甲状腺機能障害、成長ホルモン不足、糖尿病、副腎機能障害などが含まれます。

 例えば、甲状腺機能障害は、甲状腺ホルモンの分泌異常により発生します。甲状腺ホルモンは体の代謝や成長を調節するため、このホルモンが不足すると成長遅延や発育不全が起こることがあります。一方で、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されると、体重減少や不安、過活動を引き起こすことがあります。

 成長ホルモン不足は、子どもの身長が平均よりも著しく低いことで知られています。成長ホルモンは骨の成長を促進するため、不足すると身長が伸び悩む原因となります。この状態は、適切な診断と治療によって改善が見込めることが多いです。

 糖尿病も子どもに見られる代表的な内分泌疾患で、特にタイプ1糖尿病は小児期によく診断されます。これは膵臓のインスリン産生細胞が破壊され、体が必要とするエネルギーを効率的に利用できなくなる病気です。適切なインスリン療法と食事管理が必要とされます。

 副腎機能障害では、副腎からのホルモン分泌が不足することで、体の代謝や免疫機能に影響を及ぼします。この疾患は、疲労感や体重減少、低血圧などの症状を引き起こすことがあります。

 これらの疾患は適切な医療介入によって管理が可能であり、早期発見と治療が子どもの健康な成長には非常に重要です。内分泌疾患を疑う場合は、専門の医療機関での詳細な診断が推奨されます。