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4月23日の誕生石 砂漠のバラ

4月23日の誕生石 砂漠のバラ
ウィキペディアより

 砂漠のバラとは、砂漠地帯に生まれる、独特のバラの花を模した形状を持つ結晶鉱物です。この名前はその見た目が、乾いた砂漠の中に一輪の薔薇が咲いているように見えることから来ています。また、「デザートストーン」「デザートローズ」とも呼ばれています。この鉱物は、水に溶けたジプサム(石膏)やバライト(重晶石)が、水分の蒸発によって花びらのように結晶として成長すると考えられています。半透明から不透明で、微かにピンク色を帯びたその風貌は美しく、芸術的な価値も高いとされています。

石言葉

 砂漠のバラの石言葉は「愛と知性」です。この石は砂漠という過酷な環境の中で成長し、美しいバラの形を作り出すことから、逆境に立ち向かいながらも美しさと知性を保つことの象徴とされています。また、砂漠のバラの形成は、かつてその場所に水が存在した証であり、それは時とともに変化していく世界の中で、恒久的な愛と知性を象徴しています。

パワーストーンの効果

 砂漠のバラは、どのような状況に置かれても常に冷静さを保つようにサポートするパワーを持つと言われています。それは心から願う夢や希望を叶えるためのサポートを提供し、また、悪縁を断ち切る力を持つとされています。この鉱物は、深い愛情を持って人と接することを可能にし、寛容さをはぐくみ、周囲への深い愛情を育てることを助けるともされています。

歴史

 砂漠のバラの成因は、砂漠の地下にあった硫酸バリウムが若干の水分によって溶かし出され、この水分が毛細管現象によって地上付近まで吸い上げられ、蒸発することで形成されたと考えられています。しかし、どのようにしてバラの花のような形に成長するのかはまだ解明されていない、謎の多い鉱物です。

伝承

 砂漠のバラは、その美しい形状と色から、多くの文化で装飾品やお守りとして使用されてきました。砂漠の中で花を咲かせるその特異な姿から、生命力と再生の象徴ともされています。

その他

 砂漠のバラは、その特殊な成長環境と形状から、「砂漠のバラ」「デザートストーン」「デザートローズ」などの様々な呼び名があります。どの名前もその独特の特性を反映しており、美しくも過酷な砂漠の環境で生まれる、この鉱物の象徴的な名前となっています。

ウィキペディアより

 デザートローズは、石膏や重晶石の結晶クラスターが複雑に絡み合ってバラのような形状を作り、その中に大量の砂粒が含まれています。「花びら」は結晶が放射状に開く形で平坦化されています。

 このローゼット状の結晶は、浅い塩湖の蒸発など、乾燥した砂漠の条件下で結晶が形成されるときに生じやすいです。結晶は平板の円形配列を形成し、岩石にバラの花のような形状を与えます。石膏のローゼットは通常、重晶石のローゼットよりも鮮明で鋭いエッジを持っています。セレスチンや他の薄片状の蒸発鉱物もローゼットクラスターを形成することがあります。デザートローズは、単独のバラの花のように見えたり、花のクラスターとして見えたりします。

 結晶構造に組み込まれた周囲の砂や、結晶を覆っている砂は、その地域の環境により異なります。酸化鉄が存在する場合、ローゼットはさび色のトーンを帯びます。

 デザートローズは、砂のバラ、サハラのバラ、バラの岩、セレナイトのバラ、石膏のバラ、重晶石(バライト)のバラなどとも呼ばれています。

 デザートローズの主な産地は、チュニジア南西部のショット・エル・ジェリード湖周辺、アルジェリア、リビアのガダメスなどのサハラ砂漠です。これらの地域の地元の人々が採取し、観光客に土産として売ることで、地元経済に持続可能な収入をもたらしています。また、アメリカのオクラホマ州では、約2億5000万年前のペルム紀に、この地域が浅い海に覆われていた時代に形成されました。

 一般的に、デザートローズの直径は13mmから25mmですが、最大のものは43cmで、高さ25cm、重さ57kgにもなり、ローズロックのクラスターは1mにも達し、重さは450kg以上になることもあります。