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9月14日の誕生石　ブラッドストーン

　ブラッドストーンは、一種のジャスパーで、深い緑色に赤い斑点が特徴の宝石です。日本では血玉石、血玉髄とも呼ばれています。また、太陽の方向を変えるという意味を持つ「ヘリオトロープ」という別名もあります。血を思わせる赤斑点は鉄の酸化物で、その存在はこの石が天然であることの証です。

石言葉

　ブラッドストーンの石言葉は「堅固、勇気、救いの力」です。これらは、その深い緑色の背景に対して赤い斑点が鮮やかに映える石の見た目から連想されます。堅固さは、ジャスパーという鉱物が示す強靭さを、勇気と救いの力は、血のような赤色が示す生命力と献身を象徴しています。

パワーストーンの効果

　ブラッドストーンは守護力が強く、持ち主の身体を見守るパワーストーンとされています。赤のエネルギーが作用して血液の循環を良くし、闘争心や野心を高めると言われています。また、目標に向かってまっすぐ進むことを助け、困難を乗り越える力を授けるとも伝えられています。

歴史

　ブラッドストーンは古代から知られていた鉱物で、特にエジプトでは多く産出されていました。古代エジプトでは、この石が持つ特性から、止血剤や傷を受けないお守りとして使用されてきました。また、エジプトだけでなく、古代ギリシャやローマでも同様に利用されてきました。

伝承

　ブラッドストーンの赤い斑点には、茨の冠を被せられ、十字架を背負い処刑場へ向かうキリストの流した血が落ちた跡という伝説があります。この伝説から、ブラッドストーンは献身を象徴する石とされ、悪魔を追い払う力があるとも考えられています。

その他

　ブラッドストーンは、主成分はケイ酸と鉄酸化物です。その化学式はFe₂O₃・SiO₂で、主成分は鉄の酸化物とシリカです。赤色斑点は、微量の鉄イオンによって引き起こされます。これは天然の石であることを示しています。