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9月6日の誕生石 勾玉

9月6日の誕生石 勾玉
ウィキペディアより

 勾玉は、日本と朝鮮半島に古代から伝わる装身具で、石や土器などの素材で作られたコンマ形状の物です。材質は翡翠(ヒスイ)やクォーツ等の多様なものがあります。独特の形状から、古代の人々によって神聖視され、装飾品の域を超え、祭器や呪術的な道具として扱われていました。孔のある一端を頭、湾曲部の内側を腹、外側を背と呼び、巴型・コの字型・コンマ型、等の形状が存在します。

石言葉

 勾玉の石言葉は「フィードバック」です。これは、勾玉が持ち主にパワーを与え、そのパワーを無駄なく放出できるように考えられていたことから来ています。勾玉が割れてしまったとき、それは役割を果たした証とされ、持ち主からトラブルやマイナスエネルギーを守り抜き、その後破壊されるとされています。その破壊が、持ち主への「フィードバック」、つまり結果の返報であると考えられています。

パワーストーンの効果

 勾玉は、その特異な形状から古くから魔除けや幸運を招く力があるとされてきました。保護と恵みの象徴として、古代の人々に大切に扱われていました。また、それはエネルギーをバランス良く保つとも伝えられており、その形状が持ち主にエネルギーを適度に与え、適切な量を放出させる役割を果たすとされています。

歴史

 勾玉は、古代から日本や朝鮮半島で使用されてきた装身具で、弥生時代から古墳時代の遺跡から多く出土しています。皇位継承の象徴とされる三種の神器の一つとしても位置づけられ、古事記にはアマテラスがヒコホノニニギを地上へ遣わす際に授けたと記されています。邪馬台国の台与が魏国に貢いだ品の中にも、翡翠の勾玉が2点あったと伝えられています。

伝承

 勾玉の形状には様々な解釈があり、三日月や胎児、魚を象ったものとする説や、動物の牙や太極図を表すとする説、母親の胎内にいる初期の胎児の形を表すとの諸説があります。いずれにせよ、それらは生命力や再生、保護などの象徴とされています。

その他

 化学的に見ると、翡翠(ヒスイ)は珪酸塩鉱物の一種で、化学式はNaAlSi2O6で、高い硬度と緑色の美しい色調を持っています。また、クォーツ(石英)はSiO2という化学式を持つ珪酸塩鉱物で、多様な色調を持っています。どちらの鉱物も高い硬度を持っているため、繊細な形状の勾玉を作るのに適しています。