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9月9日の誕生石 菊花石

9月9日の誕生石 菊花石
ウィキペディアより

 菊花石(きっかせき、Chrysanthemum Stone)は、主に玄武岩などの暗色の母岩の中に、放射状の模様が現れる鑑賞石の一種です。この放射状の模様が菊の花に似ていることからその名がつけられました。模様の色は、白、青、紫、黄色など多彩で、模様の大きさも数ミリメートルから1メートル程度までと大きな変動があります。その菊花模様は、母岩の中に方解石や玉髄などが入り込んだことで形成されています。

石言葉

 菊花石の石言葉は、「長寿と幸福」です。これは、石の中に咲いた菊の花が永遠に枯れずに美しさを保ち続ける様子が、人間の長寿と幸福を象徴しているからです。この石は、華やかさと上品さを持つ女性の象徴でもあり、石を持つことで女性らしい魅力が高まるとされています。また、菊花石の美しさと特異な模様は、人生の中で独自の美を放つことの大切さを教えてくれます。

パワーストーンの効果

 菊花石は、その美しさと永遠性から、持ち主に長寿と幸福をもたらすパワーがあるとされています。特に、菊の花のように、華やかで上品な女性になるサポートをしてくれると言われています。また、その永遠に枯れない菊の花の模様は、困難を乗り越えて成長し続ける力を象徴しており、持ち主にポジティブなエネルギーと前向きな意志を与えてくれます。

歴史

 菊花石の最も良質なものは、日本の岐阜県根尾谷で採取されるとされています。1941年にはその地域が国の天然記念物に指定され、1952年には特別天然記念物に指定されました。それ以降、その地域での採取は厳しく禁止されています。流通している菊花石は、特別天然記念物指定前に採取されたもの、または指定地域以外で採取されたものです。

伝承

 菊花石の成因については、現在でも詳細は不明です。一部の説では、火山泥流が炭酸を噴出した海底で冷やされ、炭酸と泥流が混じり合って形成されたとされています。菊の花の模様は、方解石や石英などの鉱物が放射状に母岩の中に入り込んだ結果できあがったとされています。これらの結晶が菊の花のような美しい模様を作り出し、人々を魅了してきました。

その他

 菊花石は化学的には複数の鉱物の集合体で、主に母岩の中に混入した針状のアラゴナイト(霰石)やカルサイト(方解石)などが菊の花のような模様を形成しています。また、英語では「Chrysanthemum Stone」と呼ばれます。