毎月1日 あずきの日
毎月1日はあずきの日。利尿作用、便通、乳の出にも効果的とされるあずきを食べて健康になってもらおうと、井村屋グループ株式会社が制定し、日本記念日協会が認定した。
日付は、毎月1日にあずきを食す習慣を広めたいとの願いから毎月1日とした。
小豆の豆知識
日本の小豆の歴史は古く、古事記に記述があり縄文遺跡からも発掘されている。現在日本では、北海道の生産量が日本全体の4分の3を占めている。小豆には豊富なたんぱく質を含むほか、食物繊維・ポリフェノール・ビタミンB群・サポニンなど数多くの栄養素を含むため、利尿作用、便通、乳の出にも効果的とされている。また、昔の日本では膨らみだす新月と丸くなった満月(旧暦の1日と15日)を祝って赤飯を炊いていた。
「大納言」や「中納言」といった銘柄が有名。
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小豆、またはあずきは、ササゲ属の一種で、その長い歴史と日本の文化に深く結びついています。その起源は紀元前1世紀の中国にまで遡り、最古の農業書「氾勝之書(はんしょうししょ)」には既にその栽培方法が記述されていました。日本へは中国から伝わったと信じられていましたが、最近のDNA研究では、日本の小豆と中国の小豆は遺伝的に別系統で進化したことが示されています。
小豆の名前の由来にはいくつかの説があります。一つには、赤色の「あ」と早く軟らかくなる意味の「つき」「ずき」で「あずき」と呼ばれたという説があります。また、煮崩れしやすい性質から「あずき」となったという説もあります。北海道などでは現在でも「しょうず」と呼ぶ場合があり、この呼び方はその小ささから来ています。
小豆は赤あずきと白あずきが存在し、特に赤あずきは赤飯やあんこ、おしるこなどに使われています。大きさによって大納言と普通小豆に分けられ、それぞれ異なる料理に使い分けられます。特に白あずきは希少で、白あんの高級材料として使われています。
あんこを作る際の舌触りは「あん粒子」から生じます。あん粒子は、小豆を煮ることで形成され、その特性からあんこが作れるのは小豆が主であり、大豆からは一般にあんが作れないとされています。
あんこの種類は製法によって異なり、「つぶあん」と「こしあん」が主なものです。「つぶあん」は小豆の粒をなるべくつぶさないように炊きあげたもので、「こしあん」は小豆を煮てつぶし、布で濾して皮を取り除いて炊き上げたものを指します。「小倉あん」はこしあんに大粒の小豆の蜜煮を混ぜ込んだもの、「ねりあん」は小豆を煮てつぶし、濾して砂糖を加えて練ったものを指します。
小豆は健康食品としても知られ、低脂質・高タンパクで食物繊維が豊富です。ビタミンB群や鉄、カリウムなどのミネラル、さらにはサポニンやポリフェノールなど、さまざまな栄養素をバランスよく含んでいます。便秘や貧血の解消、美容やダイエット、体質改善に効果があるとされています。