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~今日は何の日?~

7月1日 ナビの日

 7月1日はナビの日。快適で安全なドライブには最新版の地図データを適用したカーナビやスマホのナビが欠かせないことから、正確に案内をするナビの重要性についてあらためて認識してもらうために、詳細な地図データを基にした様々なコンテンツサービスを提供する株式会社ゼンリンデータコムが制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、長距離ドライブの機会が増える夏休みやお盆休み前であることと、ナビ(71)」の語呂合わせから、7月1日とした。

カーナビの豆知識

ナビの日

 現在のような地図上で道案内をするカーナビが登場したのは1981年。Hondaが発売した「エレクトロ・ジャイロケータ」が2代目アコードに搭載された。

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 カーナビゲーションシステム、通称「カーナビ」は、自動車の走行をサポートするための電子機器で、現在位置や目的地への最適な経路案内を提供します。このシステムは、狭義では車載の固定式機器を指しますが、広義には携帯型ナビゲーション装置なども含まれ、その進化は目覚ましいものがあります。

 カーナビの主な機能は、GPS衛星からの位置情報を基にした自車の位置把握と、内蔵された詳細な地図データを用いた目的地への経路案内です。表示はカラー液晶ディスプレイで行われ、音声による指示も併用されます。また、渋滞情報や空き駐車場情報などのリアルタイムな交通情報の提供、さらには目標物の立体表示など、多彩な機能を備えています。

 歴史を振り返ると、カーナビの原型は20世紀初頭に遡ります。当時は「自動車カルテ」と称される測位装置が開発され、車輪の回転に連動して地図を巻き上げる仕組みでドライバーに位置情報を提供していました。その後、1970年代に小型コンピュータの普及とともに、起点・終点の位置と時間に基づいて現在位置を推測する車載用の測位装置が開発され、技術の進歩と共にカーナビは進化し続けてきました。

 1990年代に入ると、GPS衛星の全地球位置把握システムの完成と民生用のカーナビ製品の普及により、正確な自車位置の特定とマップマッチングによる経路案内が可能になりました。また、21世紀に入ってからは、デジタルオーディオプレーヤーやインターネット接続機能を備えた高機能なカーナビが登場し、さらにはGPS以外のGNSS(GLONASSやみちびきなど)に対応した製品も出始めています。

 現代のカーナビは、単なる道案内装置を超え、複合的なデジタル機器としてドライバーの安全で快適なドライブをサポートしています。これからも、カーナビゲーションシステムの進化は続き、自動運転技術の発展とともに、さらにその役割は大きくなっていくでしょう。

記念日とかいろいろ