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4月16日 エスプレッソの日

エスプレッソの日

 4月16日はエスプレッソの日。イタリアの豊かなカフェ文化のひとつであるエスプレッソの普及を目的に、コーヒーマシンなどを手がけるデロンギ・ジャパン株式会社が制定し、日本記念日協会が認定した。

エスプレッソのこと

 細かく挽いたコーヒーの粉に高圧蒸気を通して短時間で抽出した濃いコーヒー。普通の半分ほどの大きさのカップに入れることが多いため、デミタス(demiは半分、tasseはカップという意味)とも呼ばれる。

 エスプレッソは1906年4月に開幕したミラノ万博で、Bezzera (ベゼラ)社が Caffe Espresso(カフェ エスプレッソ)と表記したのが始まりとされている。

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 エスプレッソはイタリアを発祥とする、世界中で愛され続けているコーヒー抽出方法の一つです。その特徴は、深煎りされたコーヒー豆を細かく挽き、高い圧力(約9 - 10気圧)をかけて短時間で抽出することにあります。この方法によって、エスプレッソ独特の濃厚で芳醇な風味が生まれ、蜂蜜のようなとろみと、表面にできるクレマと呼ばれる黄金色から褐色の泡が特徴です。

 イタリアをはじめとする南ヨーロッパの国々では、エスプレッソはコーヒー文化の中心となっており、イタリアでは「Caffè」と言えばエスプレッソを指すほどです。砂糖を加えて飲むのが一般的で、その量は一人ひとりの好みによって異なります。エスプレッソはそのまま飲むほか、スチームミルクを加えたカフェ・ラッテやカプチーノなど、様々なバリエーションを楽しむことができます。

 エスプレッソのカフェイン含有量は、一見するとドリップコーヒーに比べて少ないように見えますが、これは一杯あたりのコーヒー豆の使用量や抽出量が少ないためです。しかし、その濃縮された味わいは、少量であっても深い満足感を提供してくれます。エスプレッソ一杯を心ゆくまで味わうことは、日常の小さな贅沢とも言えるでしょう。

 エスプレッソはコーヒー豆の選定から、挽き方、抽出までの各工程がその味わいに大きく影響を及ぼします。コーヒーに対する深い理解と熟練した技術が、一杯のエスプレッソに込められています。そのため、バリスタと呼ばれる専門のコーヒー職人によって淹れられたエスプレッソは、ただの飲み物を超えた芸術作品とも言えるのです。