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~今日は何の日?~

3月21日 プリの日

 3月21日はプリの日。プリントシール機で撮影する楽しさをより多くに人に知ってもらうために、プリントシール機(プリ)の企画、開発、製造、販売を手がけるフリュー株式会社が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、プリントシール機で撮影するときに「3・2・1」と掛け声をかけることから、3月21日とした。

プリクラの豆知識

 初めてプリントシール機が発売されたのは1995年のこと。アトラス社の「プリント倶楽部」がゲームセンターに置かれるとそれが大きなブームとなった。しかし2年程度でブームは終了し売り上げは半減、現在も右肩下がりと言っていい状態が続いている。

 ちなみにプリント倶楽部を発売していたアトラスはセガに吸収されており、現在「プリクラ」「プリント倶楽部」はセガホールディングスの登録商標となっている。

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 プリクラ、または「プリント倶楽部」として知られるこの機械は、インスタント写真を撮影し、それを印刷したシールを製造する独特の自動販売機です。1995年7月にゲーム会社アトラスによって発売され、その後セガの傘下に入ることでセガの登録商標となったこの機械は、日本だけでなく世界中で愛されています。プリクラは、特に2000年頃に女子中高生や若い女性を中心に流行し、平成時代のギャル文化の一環としても認識されていました。

 プリクラの魅力は、その多機能性とユーザーフレンドリーな操作性にあります。筐体に内蔵されたカメラで自分撮りを行い、タッチ画面やペンタブレットを使用して写真に文字を書き込んだり、フレームやスタンプ模様を加えたりすることができます。また、有名人の画像や観光地の風景との合成写真も撮影可能で、ユーザーの創造性を刺激します。プリクラは、昭和時代の証明写真自動撮影機の進化形として、デジタル化された写真技術の進歩を反映しています。

 デジタルカメラの普及とともに、プリクラの編集機能はさらに進化しました。顔を美しく加工する「盛る」や、美しく撮れる機種を「盛れる」と称する文化が生まれ、写真編集を技術的に可能とするフォトレタッチソフトの発達に貢献しました。2023年現在では、被写体の微調整が可能な機能が搭載され、サイズや形、長短の調整が容易になっています。これにより、ユーザーは自分のイメージに合わせたカスタマイズが可能になり、個々の表現力を高めることができます。

 プリクラは、単なる写真撮影機以上の存在となり、日本の「kawaii文化」を象徴するアイコンとして国際的にも認識されています。この機械は、若者文化の一部としてだけでなく、友情や記念日を記録する手段としても広く用いられています。その独特なスタイルと機能は、ユーザーに楽しい体験とクリエイティブな表現の場を提供しており、今後も多くの人々に愛され続けるでしょう。プリクラは、テクノロジーとカルチャーの融合がもたらしたユニークな現象であり、現代社会における若者の創造性とコミュニケーションの進化を象徴しています。