カレンダーをめくってみれば
~今日は何の日?~

3月21日 日本手ぬぐいの日

日本手ぬぐいの日
引用元:株式会社ナカニ

 3月21日は日本手ぬぐいの日。地場産業の発信と手ぬぐい文化の発展、継承を目的に、注染手ぬぐいなどの製造・販売を手がけ、手ぬぐいのブランド「にじゆら」を展開している株式会社ナカニが制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、春を迎えて手ぬぐいの需要が高まり、生産も増え始める頃で、「春分の日」となることがある3月21日とした。

◆◆◆

 ナカニの染め物は、その独特の美しさと技術において、深い敬意と賞賛を集めています。彼らが手がける多様な染め物は、注染という伝統技術を用いて、繊細な色のにじみやゆらぎを生み出すことに特化しています。このにじみやゆらぎは、ナカニの作品の「らしさ」を形作る重要な要素であり、ワクワクするようなデザインの必要性を強調しています。彼らは、伝統を現代の形で伝え、暮らしに溶け込むデザインのものづくりを通じて、この芸術形式を維持し、伝えていくことを重視しています。

 ナカニの染め職人たちは、人の手によって創られるこの伝統技術を受け継ぐ存在として、職人や気温が異なるだけで色味やニュアンスが変わるほどの繊細さを持つ注染に取り組んでいます。彼らがじっくりと丁寧に染め上げることで、手ぬぐいには人の温かみや柔らかさが伝わります。注染の特性上、一つ一つが異なる作品が生み出され、「アジ」となり、それが「良さ」に変わるプロセスは、今後もナカニ全体が目指すものづくりの方向性です。

 手ぬぐいは、かつて日常生活において当たり前のように使用されていたアイテムです。その速乾性とかさばらない特性から、日本の文化や暮らしに深く根付いています。現代では、さまざまなデザインで個々の自己表現が可能なアイテムとして注目されています。ナカニは、「手ぬぐいのある暮らし」の社会を実現することを目指しており、そのためには現代の暮らしに手ぬぐいが当たり前に使われるような環境を作ることが重要だと考えています。彼らは、分業による手ぬぐいのものづくりを続け、産地全体としてものづくりを持続できるよう努力しており、ナカニは手ぬぐいの新しい使い方を現代に提供していくことを志しています。