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~今日は何の日?~

4月4日 養子の日

 4月4日は養子の日。養子縁組の普及と啓発を目的に、公益財団法人日本財団が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、(4)(4)」の語呂合わせから、4月4日とした。

養子縁組の豆知識

 養子縁組の始まりは「家父長制」という家系を守るための制度にあり、古代ローマ時代にはすでにあったとされる。日本では飛鳥時代に成立した大宝律令が始まりと言われており、お(いえ)の繁栄や維持のための養子縁組は戦後の民法改正まで行われてきた。

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 養子縁組は、家族をつくる一つの大切な方法です。この制度を通じて、愛情を持って子どもを育てたいと願う人々と、安定した家庭環境を必要とする子どもたちが新たな家族の絆を築くことができます。養子縁組の普及と啓発は、多くの子どもたちにとっての希望であり、社会全体にとっても大きな価値を持ちます。

 現代社会では、さまざまな理由で自分の生みの親と一緒に生活できない子どもたちがいます。養子縁組は、これらの子どもたちに新しい家族との暖かな絆を提供し、愛情溢れる環境の中で健やかに成長する機会を与えます。また、子どもを持つことが難しいと考えているカップルや、より多くの愛を分かち合いたいと考える人々にとっても、家族を形成する素晴らしい手段となります。

 しかし、養子縁組に対する誤解や偏見が根強く残っていることも事実です。養子縁組についての正しい知識と理解を深め、より多くの人々がこの制度に積極的に関わることができるようにするためには、普及と啓発の活動が不可欠です。学校教育や公共のキャンペーンを通じて、養子縁組の意義やプロセス、そこに関わる人々の実際の体験について広く情報を提供することが重要です。

 私たち一人一人が、養子縁組に対する理解を深め、支援する姿勢を持つことで、子どもたちにとってより良い未来を創造することができます。養子縁組を通じて形成される新たな家族の物語は、社会にとっても大きな希望となります。愛情と支援に満ちた社会を目指し、養子縁組の普及と啓発に共に努めていきましょう。