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5月2日の誕生花 ムシトリナデシコ

5月2日の誕生花 ムシトリナデシコ
ウィキペディアより

 ムシトリナデシコ(虫取り撫子、学名:Silene armeria)は、ナデシコ科マンテマ属の越年草で、別名ハエトリナデシコ、コマチソウ、ムシトリバナとも呼ばれます。ヨーロッパを原産地とし、現在は世界の温暖な地域に広く分布しています。茎は高さ30-60cmに成長し、葉は卵形または広披針形で対生します。葉の基部は茎を抱き、茎が葉の根元から分岐します。粘液を分泌する部分が茎の上部の葉の下に帯状にあり、ここに虫が付着して捕らえられることがあります。5月から6月にかけて、茎の先に直径1cmの紅色で5弁の花を多数咲かせます。雄蕊は10本、萼は花弁と同じ紅色で長さ約15mmの筒状となります。

花言葉

 ムシトリナデシコの花言葉は、「自然の摂理」です。これは、植物自体が虫を捕らえるという、一見すると食虫植物のような性質を持つことからつけられました。しかし、実際には捕獲された昆虫を消化吸収することはなく、食虫植物ではありません。そのため、この花言葉は、自然界の摂理、つまり生態系の中で生物が持つ役割と生存戦略を象徴しています。

メッセージ

 ムシトリナデシコを贈るときのメッセージは、「自然の摂理を尊重し、共存していきましょう」という意味を込めることができます。この花は自然の巧妙さと、生命が生き抜くためのさまざまな戦略を示しています。

名称

 ムシトリナデシコの名称は、茎の上部にある粘液を分泌する部分で小昆虫を捕らえることから名付けられました。和名の「虫取り撫子」は、「虫を取る撫子」を意味し、この特性を明確に示しています。また、学名の「Silene armeria」も同じ特性を示しています。

その他

 虫取り撫子は、日本では江戸時代に鑑賞用として移入されました。そのため、現在では道端や空き地でも群生しているのを見かけることがあります。虫を捕らえる特性がある一方で、実際には捕獲した虫を食べることはなく、虫を捕らえることでアリが茎をよじ登って花に達するのを妨げ、花の蜜を盗むアリの行動を制限していると考えられています。そのため、食虫植物ではなく、虫の行動を制御するための特性を持っていると解釈されます。