5月3日の誕生花 タンポポ
タンポポ(蒲公英、学名:Taraxacum)は、キク科タンポポ属の植物で、ユーラシア大陸及び北米を原産とする多年草です。子供の頃から身近な存在として親しまれており、郊外から市街地、高山など様々な場所で見ることができます。春に、中空の茎の先端に黄色い舌状花から成る頭花を咲かせ、その茎を切ると白い粘液が出ます。開花後は、風に乗って広がる綿毛に種子が付き、これが風に乗って飛んでいき新たな生育地へと広がっていきます。また、晩秋には葉が地面に張り付くように広がり、これをロゼット状と呼び、これによりタンポポは越冬します。
花言葉
タンポポの花言葉は、「再会の夢」です。これは、タンポポが一度散ってしまった綿毛が風に乗って広く散らばり、それがまた新たな場所で芽吹き、再び出会う可能性を秘めていることから来ています。また、タンポポが風によって遠くまで種子を運ぶ性質から、「思いが通じる」、「自由」、「信頼」、「無我夢中」などの花言葉もありますが、一つに絞るならば「再会の夢」が最も代表的で、花そのものの生態を美しく表現しています。
メッセージ
タンポポを贈るときのメッセージは、「どんなに離れていても、また会う日を夢見ています」です。遠くへ飛ばされた種子が、再び出会う日を期待して新たな土地で芽吹く姿から、このメッセージは生まれました。
名称
タンポポの名称にはいくつかの説があります。その一つは、花後の姿が綿球のタンポに似ているため、「タンポ穂」と呼ばれたとする説です。また、別の説では、花茎を切り出し、その両側を細く切り裂いて水に浸けると反り返り、鼓の形になることから、タン・ポン・ポンという音の連想から名付けられたとされています。さらに、タンポポは鼓を意味する小児語だったことから、ツヅミグサ(鼓草)と呼ばれていたものが、転じてタンポポと呼ばれるようになったという説も存在します。
その他
タンポポは食用としても利用されます。特に若い葉はサラダやスープなどに使われ、ビタミンとミネラルを豊富に含んでいます。また、根部は乾燥させてコーヒーの代用品として利用されたり、肝機能を強化するハーブティーの材料ともなります。薬草としては、健胃、利尿、解毒作用などがあり、民間療法などで利用されています。その他、黄色い花は天然の染料としても使われ、手芸や工芸の材料としても人々に親しまれています。
5月の誕生花
5月の誕生花一覧
- 鈴蘭(5月1日)
- 虫捕り撫子(5月2日)
- タンポポ(5月3日)
- つつじ(5月4日)
- アヤメ(5月5日)
- 紫蘭(5月6日)
- スターチス(5月7日)
- 石楠花(5月8日)
- シロツメクサ(5月9日)
- ガーベラ(5月10日)
- キンレンカ(5月11日)
- ジギタリス(5月12日)
- カリフォルニアポピー(5月13日)
- カーネーション(赤)(5月14日)
- カンパニュラ・メディウム(5月15日)
- 木香薔薇(5月16日)
- チューリップ(黄)(5月17日)
- コエビソウ(5月18日)
- 皐月(5月19日)
- オダマキ(5月20日)
- 薔薇(赤)(5月21日)
- ウツギ(5月22日)
- カルセオラリア(5月23日)
- ヘリオトロープ(5月24日)
- 藤(5月25日)
- 柚子(5月26日)
- フクシア(5月27日)
- マトリカリア(5月28日)
- ニゲラ(5月29日)
- ライラック(5月30日)
- ベロニカ(5月31日)