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5月25日の誕生花 フジ

5月25日の誕生花 フジ
ウィキペディアより

 フジ(藤、学名:Wisteria floribunda)は、マメ科フジ属に属する日本の固有種で、つる性の落葉低木です。同じフジ属には、他にヤマフジ(Wisteria brachybotrys)やシナフジ(Wisteria sinensis)などがありますが、日本でよく見られるのはノダフジと呼ばれるこの種です。その名は、かつてフジの名所として知られていた摂津国野田村(現在の大阪市)に由来します。美しい藤紫を基調とした花房が長く垂れ下がり、風に揺れる様子が絶景と言われています。特に春の時期には、フジの花が咲き誇る「藤棚」は鑑賞や観光の対象となります。

花言葉

 フジの花言葉は、「恋に酔う」です。この花言葉は、長い花房が垂れ下がる美しい姿や、花房が風に揺れ動く様子、そしてその甘い芳香から連想されます。まるで恋に酔ったかのように心が揺れ動き、甘い気持ちに浸る、そんな状態をフジの花は象徴しています。

メッセージ

 フジを贈るときのメッセージは、「あなたのことで頭がいっぱいです」です。これは花言葉の「恋に酔う」から派生したメッセージで、贈る相手への深い愛情と、その人を想う気持ちが頭を占めていることを表現します。

名称

 フジという名前の由来には定説がありませんが、一説には「風が吹く度に花が散る」の意であるとされ、本来は「フヂ」と呼称・発音されていたと言われています。また、漢字表記の「藤」は、中国産のシナフジを中国で紫藤と表記したことから、それを省略して当てられたものだと考えられています。

その他

 フジは観賞価値が高く、特に「藤棚」の美しさから庭園などでよく見かけます。また、その美しさと芳香から多くの文学作品や音楽で取り上げられ、日本の伝統文化にも深く根付いています。矮性のフジは盆栽としても利用されます。

文化

 日本の春の風物詩ともいえるフジは、地域によりますが、通常、サクラの花が散り、ツツジの花が終わると次に咲く花として親しまれてきました。「吉野の桜、高尾(高雄)のもみじ、野田の藤」の詩句にもその美しさが歌われ、また、日本の古来からの風習である「花見」の対象として、多くの人々に愛されてきました。