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5月24日の誕生花 ヘリオトロープ

5月24日の誕生花 ヘリオトロープ
ウィキペディアより

 ヘリオトロープ(Heliotrope)はムラサキ科キダチルリソウ属の植物で、約250種が熱帯および温帯の各地に分布しています。その中でもハーブとしてよく知られる種はペルー原産の小低木であるキダチルリソウ(Heliotropium arborescens)で、日本では関東地方以西の暖地であれば冬越しが可能です。花は紫または白色で、小さな花がドーム状に密集して咲き、特に花が咲き始めの時期にはバニラに似た甘い香りを放ちます。この香りは花から抽出した精油が香水の原料となります。

花言葉

 ヘリオトロープの花言葉は、「献身的な愛」です。これはその香りと美しさから連想されるとともに、花が太陽の方向に向かって咲く姿から「献身的に愛する人の方向に向かう」というイメージを表現しています。バニラのような甘い香りが放たれるその花は、自己の感情を全うに向き合い、真心から愛を捧げる人の心情を象徴しています。

メッセージ

 ヘリオトロープを贈るときのメッセージは、「私の愛はあなたに向けられています」です。これは、花言葉の「献身的な愛」から派生したメッセージで、贈る相手への深い愛情と、その人への献身的な気持ちを表現します。

名称

 ヘリオトロープという名前はギリシャ語の"helios"(太陽)と"trope"(向く)から来ており、「太陽に向かう」という意味があります。これは、花が太陽の方向に向かって咲く特性から命名されたもので、この名前はその生育習性を象徴しています。

その他

 ヘリオトロープは香料を取るためのハーブとしてだけでなく、園芸品種としてもよく知られています。花の美しい品種は高温多湿に比較的強く、そのため夏の花壇によく使われます。また、乾燥に弱いので水切れには注意が必要です。

文化

 ヘリオトロープは夏目漱石の作品「三四郎」にも出てくるなど、明治時代から日本で栽培されてきました。また、花の香りや美しさから、恋愛を象徴する花として広く認識され、多くの文学作品や音楽で取り上げられてきました。